着信通知機能搭載の「Fitbit Charge」、国内でも今春発売
米Fitbitの活動量計「Fitbit Charge」が国内でも今春に登場する。歩数や消費カロリーの計測など基本的な機能に加えて、スマホと連携しての着信通知機能も搭載した。
米Fitbitは1月22日、国内初展開となる活動量計製品「Fitbit Charge」の今春発売を発表した。価格は未定だが、米国では129.95ドルで販売している。
Fitbit Chargeは、手首に着けて使うウェアラブルタイプの活動量計。その日の歩数や消費カロリー、睡眠時間の測定などができる。これら従来モデルからの基本機能に加え、Chargeでは新たにスマートフォンと連携した着信通知機能や、バイブレーションによるサイレントアラーム機能を搭載した。
Fitbitシリーズには、エントリーモデルのZip、中級機のOne、10色のカラーバリエーションをそろえるFlexなどがあり、以前はソフトバンクモバイルが国内販売代理店としてFlexのみを独占販売していたが、昨年から家電量販店などでの全国展開を開始。今回新発売するChargeが国内4製品目となる。また、米国ではすでに登場しているCharge HRとSurgeの2015年内の国内発売も予定している。
左から順に、エントリーモデルでコンパクトなクリップ型の「Fitbit Zip」、睡眠トラッキング機能と階段昇降数の測定に対応した「Fitbit One」、10色のカラーバリエーションをそろえる「Fitbit Flex」
ウェアラブル製品市場は、2018年までに市場規模が現在の6倍である190億円となることが予測されるなど(米Juniper Research調べ)、成長市場として多くの新製品が投入されている。Fitbitは2014年の米国内シェアが67%と市場をリードしているが、ナイキの「FuelBand」やJawboneの「UP」、さらに今春登場がうわさされるアップルのスマートウォッチ「Apple Watch」など競合は多い。
Fitbitでアジアパシフィック地域のバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるヨランダ・チャン氏は、「日本のウェアラブル市場の成長グラフは、FitbitがシェアNo.1である米国の成長グラフと似ている」とした上で、「エントリーモデルからハイエンドモデルまで、多くのラインアップをそろえている点で他社と比べて優位性がある」とコメント。
ウェアラブル市場の起爆剤として大きな期待が寄せられるApple Watchとのすみ分けについては、「Fitbitはヘルスケアとフィットネスだけに100%注力しており、スマートフォンのアクセサリーのようなものとは根本的に異なる」とし、「シリコンバレーではPh.Dを持った多くのエンジニアが日々開発を進めている。過去7年間の研究開発の経験を生かしてよりよいプロダクトを展開していきたい」と抱負を述べた。
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