検索
ニュース

指紋、顔、虹彩そろい踏み――富士通の2015年秋冬PC・タブレット・スマホの生体認証機能懐かしいあの機種も展示(1/2 ページ)

富士通のPC・タブレット・スマートフォンの2015年秋冬モデルは、「いつでもどこでも安心・安全」のコンセプトにもとづいて生体認証に力を入れている。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 富士通は10月6日、PC・タブレット・スマートフォンの2015年秋冬モデルの発表会を開催した。

 発表会には、同社の執行役員 パーソナルビジネス本部 本部長の竹田弘康氏と、執行役員 モバイルフォン事業本部 本部長の高田克美氏が登壇し、新商品の概要を説明した。

 本稿では、「富士通の製品価値である『いつでもどこでも安心・安全』」(竹田氏)を構成する要素のひとつである生体認証技術に焦点を絞ってレポートをお伝えする。

photophoto 発表会に登壇した竹田氏(写真=左)と高田氏(写真=右)

リスクと利便のバランスを取る手段としての「生体認証」

 ICT(情報通信技術)の活用範囲が広がるにつれて、ネットワークへの不正侵入や情報漏えいなど、情報セキュリティ上のリスクが高まっている現代社会。富士通は、そのリスクに対するソリューションを提供し、導入企業もパスワードの定期的な変更や機器の持ち出し制限など対策に余念がない。

 しかし、それでも不正侵入や情報漏えいは発生してしまう。その大きな原因は「ヒューマンエラー」にある。「(機器やシステムを利用する)従業員はリスクを認識しつつも、効率よく運用したい」(竹田氏)からだ。効率を良くするには、パスワード変更の手間や機器持ち出しの制限を少なくするという「(セキュリティ強化とは)相反する課題」(同)に取り組まなければならない。

 そこで、富士通では利用者を中心に据える「ヒューマンセントリック」の考え方にもとづいたセキュリティの簡便化に長い間取り組んでいる。指紋認証、虹彩認証といった生体認証技術は、私たちの身近で体感できる分かりやすい例だ。2015年秋冬モデルも、生体認証技術を搭載している機種が複数登場する。

photophoto 企業における不正侵入・情報漏えいの多くはヒューマンエラーによって発生する(写真=左)。一方で、現場では情報管理の負担を減らしたいという要望がある(写真=右)
photophoto セキュリティリスクを軽減しつつ、対策への負担を減らす方法として、生体認証技術や遠隔操作技術に取り組んできた

Windows 10に合わせて「Windows Hello」を訴求するFMV

 FMVの2015年秋冬モデルの個人向け製品は、Windows 10 Homeをプリインストールしている(カスタムメイドモデルではWindows 10 Proも選択可)。Windows 10では、生体認証機能が強化され「Windows Hello」と名付けられた。これは、以前から生体認証機能に積極的だったFMVにとっては千載一遇のチャンス。当然、秋冬モデルではWindows Hello対応を積極的にアピールしている。

 「FMV ESPRIMO WH77/H」では、内蔵の「RealSense 3Dカメラ」を使って、顔認証を利用することができる。ログイン画面が表示されているときにPCの方を向くと、数秒でログインできる。PCデスクに座るだけでログイン、というのは非常に気持ち良い。もちろん、未登録の顔を検出しても、ログインできない。

photophoto ベーシック、タッチ、ペンの3スタイルに変形できるESPRIMO WH77/HのRealSense 3Dカメラ搭載モデルは、顔認証によるログインが可能

 富士通のモバイルノート「FMV LIFEBOOK SH90/W」では、指紋認証を利用することができる。パームレストにあるセンサーをなぞるだけで簡単にロック解除ができる。

photophoto 13.3型モバイルPCながら、光学ドライブを内蔵できるLIFEBOOK SH90/Wは、指紋認証によるログインが可能
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る