3万円台で要注目のSIMフリースマホを徹底比較――基本スペック&持ちやすさ編:最新スマートフォン徹底比較(3/3 ページ)
3万円台で購入できるSIMロックフリースマートフォン7製品を徹底比較。基本的な機能やスペックはもちろんのこと、スペック表だけでは分からない特徴や持ちやすさなども細かくチェックした。
持ちやすさや片手での操作性をチェック
KIWAMI:6型と大画面、基本は両手持ちで操作
6型ともなると、本体サイズや重量バランスの問題で片手で本体を支えながら操作するのが難しくなる。落とさないためにも、なるべく両手で持って操作したい。文字入力は標準のGoogle日本語入力の場合、キーボードを右寄せなどに設定しよう。キーボードを寄せることで親指でのフリック入力が楽になる。
スリープ解除は右側面の電源キーでも、背面の指紋認証センサーのどちらでも操作しやすい。側面のメタルフレームと背面のしっとりとした樹脂加工で安っぽさはない。
ZenFone Selfie:ギリギリ片手親指でも操作できる丸みを帯びた形状
サイズは5.5型だが、本体の背面が端に向かって薄くなっていく形状で、片手持ちでも親指の届く範囲が広い。ボリュームキーが背面に搭載されており、押しやすいのも便利だ。電源キーは本体上部で押しづらい位置にある。だが、スリープ解除はダブルタップで操作できるので不便さは感じないだろう。
背面は樹脂製ながら柔らかい色に合った優しい質感だ。また、イリュージョンホワイトとイリュージョンパープルの背面パネルはダイヤモンドカットを施したような形状で、ほかのスマホにはない触感を楽しめる。
HUAWEI GR5:スリムな形状と背面の金属パネルの質感が良好
5.5型で厚さ8.15ミリと平たくスリムな形状。背面は金属パネルで質感も高い。その代わりに片手親指だけで操作するにはやや握りにくく、安定して操作するには片手を沿えて両手で持って使いたい。
スリープ解除は背面の指紋認証センサーでもできる。反応が速く押しやすい位置にあるので積極的に活用したい。
IDOL 3:薄型軽量なぶん片手でしっかり持ちづらい
重量が約141グラム、厚さが7.4ミリと軽量薄型だが、その薄さと軽さゆえに片手親指だけで安定して持って操作するのはやや難しい。HUAWEI GR5と同じく、安定して操作するには片手を沿えて両手で使った方が良いだろう。
電源キーは左側面上にあり押しづらい。ジェスチャー設定でダブルタップでのロック解除を有効にしておくと便利に利用できる。
AXON mini:持ちやすさは抜群、質感の良さと操作性を両立
5.2型と画面がやや大きいにもかかわらず、狭額縁デザインにより今回比較した7機種では横幅70ミリと一番スリム。さらに、背面には曲面を帯びた金属パネルを採用し、質感と片手での握りやすさも両立している。
電源キーは右側面の押しやすい位置にあり、ボリュームキーは左側面なので押し間違えることもない。背面には指紋認証センサーも搭載しており、こちらでもスリープ解除できる。画面が大きくて質感が良く、さらに片手持ちで操作しやすいという相反した要求をかなえてくれるモデルだ。
arrows M02:片手で操作できるがスリープ解除に不満も
本体は8.9ミリと厚く角張っており、片手持ちで親指操作できるサイズだが、あまり持ち心地は良くない。また、電源キーが本体左側面上部にあり、やや押しづらく感じた。スリープを画面1タップで解除する設定も可能だが、1タップだけで解除できる点に誤操作の不安も感じる。
AQUOS SH-M02:丸みを帯びた形状で持ち心地は良い
9.9ミリとかなり厚いが、本体の角は丸みを帯びており、片手で操作する際の持ち心地は悪くない。本体はつやのある樹脂製でやや指紋が気になる。右側面に電源キーとボリュームキーが集中しており、誤操作しやすい点は気になった。だが、スリープ解除は画面をスワイプして解除する「Sweep ON」設定を有効にしておけば、誤操作を気にせず使えるだろう。
まとめ
- ビジネスユーザーはHUAWEI GR5とAXON miniが便利
- スマホ初心者向けにはAQUOS SH-M02かarrows M02
- コストパフォーマンスや自分撮り重視ならZenFone Selfie
- 軽さやスピーカー音質重視ならIDOL 3
- 安定性に不安を感じるが、大画面+高性能ならKIWAMI
関連キーワード
スマートフォン | AXON Mini | arrows M02 | ZenFone Selfie | AQUOS SH-M02 | 華為技術(Huawei) | Alcatel One Touch | 富士通 | シャープ | ASUS | Huawei GR5 | ZTE(中興通訊) | ALCATEL ONETOUCH IDOL 3 | SAMURAI KIWAMI
関連記事
- 2015年前半の要注目SIMフリースマホを徹底比較――基本スペック&持ちやすさ編
2015年前半に発売されたLTE対応のスマートフォン6機種を比較していく。前編では、基本的なスペックや各機種の特徴、スペック表では読み取れない画面の視認性や持ちやすさをチェックした。 - FREETELが米国進出、日本ブランドを掲げて「SAMURAI 極」などを全米で発売へ
海外進出を公言してきたFREETELが、CES 2016に合わせて米国展開を発表。国内でも人気の高い「SAMURAI 極」などのSIMフリー端末を米国でも発売する。 - ASUSが「Zensation」を開催――「ZenPad」シリーズや「ZenFone Selfie」を発表
ASUSがCOMPUTEX TAIPEI 2015に合わせて製品発表会を開催。3つのサイズからなるタブレット、自分撮りに特化したスマートフォン、そしてZenWatchの次期モデルを披露した。 - ファーウェイ、指紋センサー付き大画面スマホ「Huawei GR5」を2月12日発売 想定価格は3万4800円
ファーウェイが新しいミドルレンジスマホを発売する。5.5型フルHD液晶、1300万画素アウトカメラと指紋センサーを搭載しながらも、想定価格を3万円台半ばに抑えたことが特徴だ。 - フランス発SIMフリースマホ「ALCATEL ONETOUCH IDOL 3」
フランスで展開しているスマホブランド「ALCATEL ONETOUCH」のフラグシップモデル「IDOL 3」が日本市場に投入される。「音響」にこだわり、JBLの音質認証を取得したデュアルスピーカーを備えるほか、オリジナルのDJアプリ「ONE TOUCH MIX」を搭載する。 - ZTE、指紋/眼球/音声認証を備えたSIMフリースマホ「AXON mini」を12月25日に発売
ZTEジャパンは、高機能と3種類のセキュリティを搭載したSIMロックフリースマートフォン「AXON mini」を12月25日に発売する。メーカーの希望小売価格は3万9800円(税別)。 - 基本スペックからカメラ、ベンチマークまで――「arrows M02」徹底レビュー
au/ドコモ回線に対応したSIMロックフリースマホ「arrows M02」。防水仕様やおサイフケータイなど、日本のスマホならではの便利機能も充実している。 - シャープ、SIMフリースマホ「AQUOS SH-M02」発表 「g04」「エヴァスマホ」のベース機
5型HD(720×1280ピクセル)液晶と1310万画素カメラを搭載。VoLTEにも対応した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.