IIJ、au回線を使った個人向けサービスを10月に開始――ドコモ回線と通信のシェアも可能
IIJが、10月1日からauの4G LTE回線を利用したサービスを提供する。料金プランはドコモ回線を使ったサービスと同じ。同一プランでドコモ回線とau回線のSIMを契約し、2回線で通信量をシェアすることもできる。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は8月23日、個人向けモバイル通信サービスで、auの4G LTE回線を利用した「IIJmioモバイルサービス タイプA」を発表。2016年10月1日から提供する。
IIJはこれまで、法人向けにはau回線を使ったサービスを提供いていたが、個人向けでは初めて。従来のドコモ回線と合わせて、2つの回線を選択できるようになった。なお、タイプAの提供に合わせ、ドコモ回線の「IIJmio高速モバイル/Dサービス」は、「IIJmioモバイルサービス タイプD」に名称を変更する。
料金プランはタイプDと同じく、月3GBの「ミニマムスタートプラン」、月6GBの「ライトスタートプラン」、月10GBの「ファミリーシェアプラン」を用意する。
料金(税別)はデータ+SMS機能付きSIMの場合、ミニマムスタートプランが月額900円、ライトスタートプランが月額1520円、ファミリーシェアプランが月額2560円。タイプDは、これらの料金にSMS付帯料として140円がかかるが、タイプAでは発生しない。
音声通話機能付きSIM(みおふぉん)の場合、700円が加算され、ミニマムスタートプランが月額1600円、ライトスタートプランが月額2220円、ファミリーシェアプランが月額3260円となる。通話料は30秒あたり20円で、「みおふぉんダイアル」利用時は30秒あたり10円となる。みおふぉんを12カ月以内に解約すると、12カ月から利用開始月を0カ月とした利用月数を引いた数×1000円の解除料が発生する。
月間の高速通信を使い切るか、バンドルクーポン(高速通信)を適用しない状態では、速度は200kbpsに制限される。200kbpsの状態で直近3日間の通信量が366MBを超えると、通信速度をさらに制限する場合がある。
対応機種は、技術基準に適合したVoLTE対応SIMロックフリー端末と、au VoLTE対応端末。ただしau VoLTE対応端末で利用するには、SIMロックを解除する必要がある。また、VoLTE非対応のSIMは提供しないため、VoLTEに対応していないau端末ではタイプAは利用できない。具体的な対応機種は、iPhoneも含め現在検証中とのことで、詳細が分かり次第、Webサイトで発表される。
ミニマムスタートプランとライトスタートプランは1契約につき2枚のSIMカードを利用でき、ファミリーシェアプランは1契約につき10枚のSIMカードを利用できる。SIMカード1枚あたりの追加料金は月額400円で、2000円の手数料もかかる。同一プランで複数SIMを利用する際に、タイプAとDのSIMを混在させたり、両タイプでデータ通信量をシェアしたりできる。
「お得な音声Wキャンペーン」を実施
9月1日から30日まで「お得な音声Wキャンペーン」を実施する。
新規ユーザーがキャンペーン期間中に、IIJmioのWebサイトからみおふぉんに申し込むと、初期費用の3000円から2000円を割り引く。また、「通話定額オプション」に同時に申し込むと、サービス利用開始月の翌月分の音声通話機能付帯料(700円)と通話定額オプション料(600円か830円)を割り引く。
既存ユーザーがSIMカードを追加してみおふぉんに申し込むと、1枚あたり2000円の追加SIM手数料を無料にする。また、キャンペーン期間中、みおふぉんに通話定額オプションを適用すると、2016年10月分の通話定額オプション料(600円か830円)を割り引く。
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