2016年のiPhoneを振り返る&次期iPhoneへの期待(2/2 ページ)
2016年もiPhoneはモバイル業界で大きな話題を集めた。2016年の動向を振り返りつつ、2017年に発売されるであろう新型iPhoneへの期待をまとめた。
2017年のiPhoneに期待したいこと
2017年に発売されるであろう新型iPhone(iPhone 7s?、iPhone 8?)については、ホームボタンが廃止される、背面にはガラスが採用される、ワイヤレス充電に対応するなど、さまざまなうわさが飛び交っている。
まず、iPhone 6から続いているデザインは、さすがに変えてほしいところ。iPhoneではこれまで3→4→5→6と、モデル名の数字が変わるごとにデザインも変更してきたが、iPhone 7では6のデザインを踏襲しており、マンネリ感は否めない。
iPhone 7 Plus(右)のデザインは「Dライン」の一部が消えたことと、カメラが2つになったところ以外は、6s Plus(左)から大きく変わっていない。7もデュアルカメラを除けばDライン以外デザインは6/6sと同じだ
特にPlusのサイズが6 Plus/6s Plusから変わっていないのは大きな不満。iPhone 7 Plusのサイズも使っていくうちに慣れるとはいえ、幅77.9mmは片手だとつらい。同じく5.5型のGalaxy S7 edgeは幅73mmであることを考えても、狭額縁化(画面占有率の向上)については、大いに改善の余地がある。一方で、デザイン(素材や厚さ)を変えたからといって、防水が再び非対応になってしまうことは避けてほしいところだ。
カメラについては、デュアルカメラを継承するのなら、望遠カメラの性能を上げてほしい。例えば、暗所では望遠カメラが有効にならず、広角カメラのデジタル2倍ズームになることが多いし、光学式手ブレ補正にも対応していない。ポートレードモードも被写体のエッジの処理が甘いところがある(こちらは7 Plusではβ版なので、近いうちに改善されそうだが)。そしてデュアルカメラをより多くのユーザーが楽しめるよう、Plusではない通常のiPhoneにも搭載してほしい。
“格安スマホ”としてのiPhone拡充にも期待したい。iPhone 5sがiOS 11をサポートすれば、現役の期間は2018年秋まで延びるだろうが、もしiOS 10で打ち止めとなったら、5sに代わる、格安スマホの受け皿になるiPhoneが必要になる。iPhone SEはSIMロックフリー版が4万円台にまで値下げされているが、もう一声欲しいところ。となると、2017年で発売から3年を迎える「iPhone 6」が適任か。
また、MVNOとそれに準じるキャリアでiPhoneを正規に扱っているのはY!mobileとUQ mobileのみ、という状況も少しいびつだと感じている。型落ちモデルでもいいので、iPhoneの取り扱い事業者が拡大すれば、MVNOのユーザー増にもつながると思うのだが、どうだろうか。
以上、つれづれなるままに振り返りと要望をまとめたが、2017年も、われわれの想像の上を行くiPhoneの登場に期待したい。
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