ソフトバンク傘下のSprint、Verizonからのスイッチユーザーに1年無料キャンペーン
ソフトバンク傘下のSprintが、Verizonからの乗り換えユーザー獲得キャンペーンを開始した。Verizonから乗り換えると1年間はSprintのサービスをほぼ無料で使える。Sprintは業界3位の座をT-Mobileと争っている。
ソフトバンク傘下の米Sprintは6月13日(現地時間)、米Verizonからのスイッチユーザー向けの新キャンペーン「Stop feeling ripped-off by Verizon」(Verizonにぼられていると感じるのをやめよう)を開始した。
Verizonユーザーが6月30日までにSprintに乗り換えると、電話番号はそのままに、1年間サービスを無料で享受できるとしている。
使えるサービスは、LTEでの無制限のデータ、通話、SMS、1080pでの動画ストリーミングや1.5Mbpsまでの音楽ストリーミングなどと、10GBのモバイルホットスポット(使い切ると2Gになり、高速接続を望む場合は1GB当たり15ドルの有料になる)。
完全に無料なわけではなく、SIMカードは有料(2.99ドル)で、管理料として月額1.99ドルを支払う必要がある。また、自動支払いサービスに登録する必要がある。
1年のキャンペーン期間終了後は、この自動支払いサービスを通じて通常の料金を支払うことになる。料金は、1回線当たり月額60ドル。
乗り換え可能な端末はApple、Google、Motorola、Samsung製の一部のモデルに限られており、乗り換えから4カ月は新しい端末に変えられないなどの制限もある。
米国のモバイル市場は、Verizon、AT&T、Sprint、T-Mobileの4社が占めており、VerizonとAT&Tが首位を、SprintとT-Mobileが3位の座を争っている。
関連記事
- Sprintは「と金」、ARMは「本業」、その他の事業は「禅譲」――海外事業により注力するソフトバンクグループ孫社長
7月18日、電撃的に英ARMの買収意向を表明したソフトバンクグループ。その10日後に行われた同社の2016年度第1四半期決算説明会で、孫正義社長は米Sprintと合わせて海外事業により注力する姿勢を示した。 - 「Sprintのネットワークは全米1位になる」――米国事業の手応えを語る孫社長
1年前は孫社長が「売りたい」と思ったほど頭を悩ませていた米Sprintの通信事業だが、現在は「ソフトバンクグループの稼ぎ頭になる」と言うほどに反転。孫氏は4つの要因があると語る。 - ソフトバンク、SprintのT-Mobileへの売却検討中?──Reuters報道
ソフトバンクが、かつて断念したSprintとT-Mobileの合併を再検討しているとReutersが報じた。ただし、T-Mobileを買収するのではなく、Sprint株のほとんどを売却し、支配権を放棄したがっているという。 - T-Mobile、“1台で複数番号/1つの番号を複数端末”の「DIGITS」スタート
米通信キャリア3位のT-Mobileが、携帯番号を複数のスマートフォン・タブレット・PCなどで使える新サービス「DIGITS」を現行加入者に無料で提供する。このサービスでは、1番号当たり月額10ドルで携帯番号を追加することもできる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.