「docomo withは秋冬に1〜2機種追加」「au新料金プランには追随しない」――ドコモ吉澤社長
ドコモの吉澤社長は、「MONO」の後継機を開発中であること、新料金プラン「docomo with」に1〜2機種追加する予定であることを明かした。auの新料金プランや「三太郎の日」には追随しない考えも示した。
NTTドコモの吉澤和弘社長は、同社が6月1日に開始した新料金プラン「docomo with」の契約数が好調に推移していることを、27日の決算説明会で明らかにした。
docomo withは、ドコモの夏モデル「arrows Be」と「Galaxy Feel」の購入者を対象に、半永久的に月額1500円(税別)を割り引く料金プラン。現在の契約数は約30万弱だという。
「(対象は)2機種だが、2万5000円〜3万5000円という非常にお求めになりやすい価格で、ベーシックな機能がしっかり搭載されている。(月々サポートの)2年間ではなく、ずっと1500円割り引くことが受けている」と吉澤氏は好調の要因を話す。
「端末購入サポート」の適用で一括648円(税込)で購入できるドコモ独自ブランドのスマートフォン「MONO」の今後については、「次の秋冬に採用するかを検討している」(吉澤氏)とのこと。また、MONOの次期モデルが該当するかは未定だが、2017年秋冬モデルでは、docomo withの対象端末に1〜2機種を追加する予定であることも明かした。
KDDIが7月14日に提供を開始した新料金プラン「auピタットプラン」への対抗について問われると、「すぐに追随することは考えていない」と吉澤氏。「(au新プランで)どのぐらい契約が出ているか分からないが、お客さんの動き、ショップの動き、量販店などを見ると、(auの新プランが原因で)ドコモから動いていることはあまり考えられない。もう少し状況を見た上で、お客さんの声を踏まえながら検討したい」とした。
使ったデータ量に応じて料金が自動で決まるauピタットプランは、総務省も対策を検討予定である「スマートフォンの利用実態と料金に差がある」問題の解消にもつながる。この点について吉澤氏は、ドコモでは「シェアパック」でカバーしていると説明。「利用実態と料金プランが懸け離れているという認識はない」(同氏)
ユーザー還元という点では、KDDIが「三太郎の日」、ソフトバンクが「SUPER FRIDAY」で食品を無料配布するキャンペーンを日にちや曜日限定で実施しているが、ドコモで同様の施策をやる予定はないとのこと。「それよりも、dポイントが取得しやすくなるキャンペーンなどをやって、いろいろなお店で買い物をできるよう後押しする方がいい」と同氏。ハンバーガーやドーナツなどのモノではなく、(一例ではあるが)ユーザーが自由に使えるポイントの還元を強化する姿勢を示した。
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