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MoMAに“永久収蔵” 独特の触感のフリップケータイ「MEDIA SKIN」(懐かしのケータイ)
「au Design project」から生まれた「MEDIA SKIN」は、薄型のフリップボディに特殊な塗装を施すことで独特の触感を実現しました。そのデザイン性の高さから、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品にも選定されました。
ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、auの京セラ製ケータイ「MEDIA SKIN(W52K)」です。
MEDIA SKINは、ケータイのデザインを追求した「au Design project」の第6弾として登場した、同プロジェクトでは唯一のフリップ型ボディーを採用した製品です。
奥行き13.1mmの薄型ボディーですが、ワンセグやEZ FeliCa(おサイフケータイ)、EZナビウォーク、PCサイトビューアーなどに対応するハイスペックモデルで、当時はワンセグ対応機最薄かつ、おサイフケータイ対応機最薄でした。
デザインは吉岡徳仁氏が担当。待ち受け画面やメインメニューなどにも吉岡氏ディレクションの内蔵コンテンツが用意されています。
外装には「ドロドロの液体から引き上げてコーティングされたケータイ」をイメージしたという、特殊な塗装が施されていて、カラーごとに独特の触感に仕上げられました。
2007年度の「グッドデザイン賞」で金賞を受賞したほか、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品にも選定されました。
「MEDIA SKIN」の主な仕様
- 発売日:2007年3月23日
- キャリア:au
- メーカー:京セラ
- サイズ:約50(幅)×110(高さ)×13.1(奥行き)mm
- 重量:約104g
- メインディスプレイ:2.4型(240×320ピクセル) 有機ELディスプレイ 26万色
- アウトカメラ:有効約131万画素CMOS
- ボディーカラー:オレンジ、ブラック、ホワイト、パステルブルー(台数限定)
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