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SIMカード型MVNOの1位は「楽天」――総務省が2017年度第3四半期のシェアデータを公表

総務省が2017年度第3四半期(2017年12月末)における電気通信サービスの契約数及びシェアに関するデータを公表。楽天がSIMカード型MVNOサービスのシェアでトップに立ったことが判明した。

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 総務省は3月16日、「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」の平成29年度(2017年度)第3四半期分を公表した。この中で、SIMカード型MVNOサービスのシェアで楽天が初めてトップに立ったことが判明した。

MVNOサービスの契約数は1764万契約

 MVNOサービスの2017年12月末現在における全契約数は1764万件となり、前期比で4.5%、前年同期比で18.7%増加した。

 このうち、契約数が3万件を超えるMVNOが提供する「SIMカード型サービス」の契約数は1086万件となり、前期比で7.3%、前年同期比で34.5%増加した。

※SIMカード型サービス:汎用(はんよう)的に使えるSIMカードで提供するサービス(端末セットを含む)

MVNO契約者数の推移
MVNOサービスの契約数の推移
3万契約以上を持つMVNOの契約数の推移
契約数が3万件を超えるMVNOの契約数の推移

SIMカード型サービスで楽天がトップシェアに

 先述のSIMカード型サービスにおける事業者別シェアでは、「楽天モバイル」を提供する楽天が前期比3.8ポイント増の15.4%でトップに立った。同社は2017年11月、プラスワン・マーケティングから「FREETEL SIM」事業の大部分を継承した(参考記事)。このことが、シェアの増加に大きく寄与したものと思われる。

 第3四半期にシェア1位だったインターネットイニシアティブ(IIJ)は、前期比0.1ポイント減の14.0%で2位となった。IIJは「IIJmio(個人向け)」「IIJ mobile(法人向け)」の2ブランドでMVNOサービスを展開している。

 その他、主要なMVNOのSIMカード型サービスのシェアは以下の通り。

  • NTTコミュニケーションズ(OCN モバイル ONE):11.8%(前期比0.5ポイント減)
  • ケイ・オプティコム(mineo):9.3%(前期比0.7ポイント増)
  • ソニーネットワークコミュニケーションズ(nuro mobile):5.2%(前期比0.2ポイント増)
移動通信全体シェアとSIMカード型のシェア
移動系通信全体ではMVNOのシェアが1割を超えた。SIMカード型サービスは全体の7.1%となっている

MVNOは合計817社に

 MVNOは、MNO(自ら移動体通信設備を持つ事業者)がMVNOとなるケースを除くと計817事業者となった。その内訳は以下の通り。

  • MNOから直接回線の提供を受けるMVNO:403社(前期比49社増、前年同期比113社増)
  • 他のMVNOから回線の提供を受けるMVNO:414社(前期比21社増、前年同期比37社増)
MVNOサービスの事業者数の推移
MVNOサービスの事業者数の推移

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