電子スタンプで決済 訪日外国人向け「Japan Travel Pay」実証実験
JTBビジネスイノベーターズとアイ・ティ・リアライズは、訪日外国人旅行者向けスマホ決済サービス「Japan Travel Pay」の実証実験を8月から開始。電子スタンプによるキャッシュレス決済を実現した「スタンペイ」を採用し、店舗で電子スタンプを押すだけで自国通貨で決済できる。
JTBビジネスイノベーターズとアイ・ティ・リアライズは、8月に訪日外国人旅行者向けスマホ決済サービス「Japan Travel Pay」の実証実験を開始する。
外国人旅行者が訪日中(旅ナカ)で現金両替をせずとも、手持ちのクレジットカードを登録して店舗で「電子スタンプ」を押せば簡単に自国通貨で決済ができる。店舗側もクレジットカード端末やタブレットの導入が不要で、外国人旅行者の端末の画面に電子スタンプを押すだけで決済が完了する。
本サービスにはアイ ・ティ ・ リアライズが開発したモバイルペイメントパッケージ「スタンペイ(STAMPAY)」を採用。電源や電波を必要とせず、直接画面にタッチするだけでスタンプが押された店舗を特定できる静電マルチタッチ技術を応用した「電子スタンプ」を利用している。
これにより、現金やクレジットカードなどでアプリ内ウォレットに電子マネーをチャージして「電子スタンプ」によるキャッシュレス決済を実現。JTB グループは社内インフラとして活用していた DCC(多通貨決済)のオンライン決済機能へ接続するAPIをアイ・ティ・リアライズへ開放している。
今回の実証実験のメインターゲットは、中国に次いで訪日旅行者が多い東アジア各国(台湾・香港・韓国)の旅行者。旅行客と店舗双方の利便性や効率性について10月まで検証を行う。
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