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調査リポート

コード決済と非接触決済の満足度はどちらが高い? ICT総研が調査

ICT総研は、1月7日に「2019年 モバイルキャッシュレス決済の市場動向調査」の結果を発表した。小額決済での電子マネー利用者は9.2%、スマホのQRコード決済利用者は4.1%となり、比較的高額な買い物ではさらにキャッシュレス決済の利用は減少。よく利用する電子マネーは「Suica」、QRコード決済は「楽天ペイ」となった。

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 ICT総研は、1月7日に「2019年 モバイルキャッシュレス決済の市場動向調査」の結果を発表した。本調査は決済サービス運営会社・関連企業への取材結果に加え、インターネットユーザー4062人へのWebアンケート調査、各種公開資料などをまとめて分析したもの。

 同社の予測では、2018年度末(2019年3月末)時点の「スマホアプリの電子マネー利用者(アクティブユーザー)」は前年の893万人から1157万人に増加し、2021年度末(2022年3月末)には1953万人に達する見込み。また「スマホのQRコード決済サービス利用者(アクティブユーザー)」は2017年度末時点で187万人だが2018年度末に512万人に増加し、2019年度も960万人、2021年度には1880万人に達する見込みとしている。

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 アンケート調査では1000円〜3000円の小額決済の場合、71.6%が現金を利用すると回答。クレジットカードは43.6%、カード型電子マネーは17.7%、アプリの電子マネーは9.2%、QRコード決済は4.1%にとどまった。1万円〜3万円の比較的高額な買い物をする場合、現金の利用率は44.7%に下がり、クレジットカードの利用が68.3%へと上昇。アプリの電子マネー利用は4.0%、スマホのQRコード決済利用は2.6%とキャッシュレス決済は減少傾向にあった。年齢別で見ると、小額決済時にアプリの電子マネー利用率が高いのは40代で14.3%、QRコード決済の利用率が高いのは20代で7.3%となった。

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 アプリの電子マネー利用者(543人)に対し、買い物をする時によく利用する電子マネーのサービス名を聞いた。最もよく利用されていたのはSuica(238人)、次いで楽天Edy(233人)、nanaco(177人)、WAON(145人)、iD(119人)、QUICPay(111人)、au WALLET(76人)、PASMO(74人)となる。

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 買い物の際によく利用するQRコード決済サービスに関する質問では、楽天ペイ(130人)が最も多く、次いでPayPay(102人)、LINE Pay(97人)、d払い(69人)、Origami Pay/Yahoo!スマホ決済(46人)、paymo(35人)、pring(29人)、PAY ID(27人)、atone(24人)、pixiv PAY(23人)となる。

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 アプリの電子マネー(非接触決済)を利用している人の満足率は「満足(40%)」「どちらかと言えば満足(51%)」を合わせ、91%が満足と回答。QRコード決済サービスの満足率は「満足(35%)」「どちらかと言えば満足(48%)」を合わせて83%となり、電子マネーの方が満足率は高いという結果になった。これは利用できる店舗がまだ少ないことや、利用時の操作性、サービス開始後の期間がまだ短く信頼性への不安が払拭(ふっしょく)できていないことなどを同社は理由に挙げている。

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