今日から始めるデジカメ撮影術
第80回 昆虫とズームの関係(1/3 ページ)
セミを撮る
とかく目立つのがセミ。セミ時雨というくらいで、ちょっと木が多いところを歩くと頭上でこれでもかというほど鳴いてくれる。
声がするからすぐに見つかるかというと、そんなに甘くなく、セミって色が木の幹の保護色で目立たないし、日陰側にいたりするので余計分かりづらい。
でも意外に近くにいたりするもの。幹の上の方にいる撮りづらいセミは放置して、低い位置にいるヤツを探そう。
セミ撮影は人がセミを見つけるか、セミが人を見つけるかどっちが先かって勝負で、先に見つけられると逃げられちゃうが、時と場合によってはかなり近寄っても大丈夫だったりする。そういうセミを見つけるべし。
で、撮る。まずは大望遠デジカメでアップで撮ったカットから。
ツクツクボーシが撮れました。でもよくみるとブレてる。日陰で木の幹が暗い色で、となると昼間でもシャッタースピードが落ちちゃうからだ。これでもブレないようにISO400に感度を上げて撮ったのだが、望遠になればなるほど手ブレが大きく写るのが世の習い。しょうがない。
対策は2つ。ひとつは感度を上げたり露出にマイナス補正をかけてシャッタースピードを上げて撮る。
これはマイナス1の露出補正をかけて撮ったもの。マイナス1にするとシャッタースピードは約2倍の速さになるのでブレにくくなる。これはこれでリアルな色でよいが、ディテールをちゃんと見たいって人は不満かも。
そこでふたつめの対策、フラッシュ強制発光。
フラッシュを焚けばISO感度を上げなくてもちゃんと撮れる。セミが遠くにいると無理だが、そこそこの距離なら結構効くのだ。
逆に、わざと暗く撮ってシルエットを楽しむのもいいかも。これならシャッタースピードも早くできるし、ツクツクボーシのように羽根が透明だと透け具合もなかなか楽しい。
最盛期には1本の幹に何匹ものセミがいたりする。
セミの写真って慣れたら簡単に撮れるもの。せっかくだからこういうペア写真なんか狙ってみるのもいい。
でも、セミを撮ろうにも大望遠デジカメは持ってないし……という人も多いだろう。心配することはない。普通のデジカメでも撮れる距離にだってセミはいる。
気がついたらすぐそこに。
これは3倍ズームデジカメの望遠側で撮ったもの。1~2メートルの高さで人が近づいても気にせず泣き続けるようなそんなセミを見つけるべし。
これも3倍ズームデジカメの望遠側で撮ったツクツクボウシ。3倍ズームでこのサイズで撮れるのだから、かなり近寄れたのが分かると思う。このときはさすがに木の影からこっそりと、腕だけを伸ばして撮ったのだけれども。
なお、超望遠にしろ3倍ズームにしろ、ここまで寄って撮るときは「マクロモード」にすること。コンパクトデジカメは望遠になればなるほど撮影最短距離が伸びるので、マクロモードにして少しでも近寄れるようにしておくのが賢明だ。
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