サービスは無料、ソフトは有料?――ネットユーザーの“対価”感覚
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2008年03月02日~2008年03月08日
- 「てんどんまん」像は残った 京大と著作権者の“粋な計らい”
- 「mixi日記、無断書籍化はしない」――規約改定の意図をミクシィが説明
- ひろゆき氏、新ニコ動は「あさっての方向に進化」
- mixi規約改定問題 「ユーザーが著作者の時代」にまた繰り返す大騒動
- 「著作権は混迷」「ダメと言ってもネットは止まらない」──東大中山教授
- ビル・ゲイツ氏、「世界一の富豪」の座を失う
- [WSJ] 東芝社長が語る「次世代DVDなし」の成長戦略
- 「D」の三菱電機、携帯電話の開発・生産から撤退
- 「ニコニコ動画」が「SP1」にバージョンアップ 「ムービーメーカー」無償配布
- ジョブズ氏が語る「iPhoneがFlashをサポートしない理由」
先週は著作権関連の記事がアクセス上位に入った。トップは、京都大学構内に登場したハイクオリティーな「てんどんまん」型のはりぼて像について、著作権者が撤去を要請せず、大学も黙認したという“粋な計らい”がネットで話題になった――というニュース。2位、4位は、「mixi」の著作権に関する規約についての騒動。それぞれ、ネットユーザーが著作権に敏感になっている、ということを改めて感じさせる内容だった。
さて、初音ミクの3Dモデルを自由に踊らせることができる「MikuMikuDance」という無料ソフトが人気――という記事を今日掲載した。初心者でも手軽に3D動画を作成できるソフトで、そのクオリティーの高さから「作者にお金を支払いたい」という人が続出し、「振り込めない詐欺」とまで言われているが、作者はお金を受け取る気はないというのは、記事に書いた通りだ。
これまでネット上にはさまざまな個人が無料でツールやサービス、コンテンツを開発してみんなを楽しませてくれた。最近のネットサービスで言えば「黒板.in」などがその例だろう。
「ニコニコ動画」や「pixiv」「ピアプロ」のような動画/静止画投稿サイトでは、ハイクオリティーなイラストを描いたり、アニメを作成したり、ダンスを披露したり、楽曲を公開したりと、時間と労力をかけた――それこそ「才能の無駄遣い」のコンテンツが惜しげもなく“投下”されている。
こういったWeb上のサービスやコンテンツに対して「才能の無駄遣い」と賞賛する人は多い。だが「どうしてもお金を払いたい」と言い出す人はあまりいない。
“神ソフト”に対しては多くのユーザーが「お金を払いたい」と思うが、コンテンツやサービスなら無料で受け入れる。コンテンツやサービスの作成にかかる労力は大きく、ソフト開発よりコスト高な場合もあるかもしれないのに、これはなぜなのだろうか。
理由は推測するしかないが、ネットユーザーは、ダウンロード型のシェアウェアにお金を払うことに慣れている上、exeファイルをローカルPCに取り込めば“自分のもの”にできるため、「お金を払いたい」という発想が自然に出てくるのかもしれない。一方で、ネット上の動画やイラスト、サービスは無料のものが圧倒的に多いため、お金を支払うという発想に行き着きにくい気がする。
ネット上の「対価」感覚も意外と、習慣に縛られているのかもしれない――そう感じたできごとだった。
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