カールツァイスのメガネ型3Dディスプレイ「シネマイザー・プラス」を試す(2/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
もう1つ注目したいのは、普段メガネをしている人でも“メガネ on メガネ”にしなくて済むことだ。シネマイザー・プラスは視度調節ボタンを備えており、左右のダイヤルを回して調節すると、近視の人でも焦点が合う。筆者も両目とも0.1を下回る近視なのだが、シネマイザー・プラスの視度調節ダイヤルで調整したところ、クリアな映像を楽しめた。
通常の2D映像も視聴してみる。インタフェースユニットのボタンで2Dモードに変更し、WOWOW録画の映画や海外ドラマを再生したところ、けっこう使える印象だ。解像度が足りないのは仕方ないが、映画の字幕を読むには問題ないレベル。画面が明るく、暗いシーンでは黒浮きも目立ったものの、この手のデバイスでは画質よりも見やすさ重視でいい。また、メガネのつる部分に設けられたステレオスピーカーもなかなか迫力のある音を聞かせてくれた。ちょっと動作確認するだけのつもりが、いつの間にかソファーに寝転がって本気で見ていた。こんな気楽な使い方が、シネマイザー・プラスには似合いそうだ。
なお、シネマイザー・プラスは、2D映像を疑似的に3D化する機能は備えていない。試しに2D映像視聴時に「3Dモード」へ変更してみたところ、中央で分割された映像の左側が横幅を延ばして左目用のパネルに、右側は右目用のパネルにだけ表示された。要するに、サイド・バイ・サイド視聴時の処理を強制的に行うだけだった。
課題は、サイド・バイ・サイドのコンテンツを入手する方法だが、ネットで検索してみると、意外と多く存在することが分かった。カール・ツァイスが提供している3D動画のサンプルはもちろん、動画共有サイトやiTunesで「side by side」「3d」などで検索すると、かなりの数がリストアップされる。映画のトレーラーから個人制作のコンテンツまで内容は幅広く、質もさまざまだが、面白そうなコンテンツを探してみるのも楽しい。iPod/iPhoneで直接ストリーミング再生を行うこともできるし、大きめのファイルはPCでダウンロードしてiTunesで転送してもいい。
シネマイザー・プラスで見る3D映像は、3Dテレビで見るBlu-ray 3Dに比べれば解像度の面で劣る。したがって、立体感で映像にリアリティーを加えるといった純粋にAV的な期待には応えられないだろう。しかし、立体視の楽しさは十分に味わえるうえ、パーソナルな動画閲覧デバイスとしても活用できる。3D対応のデジカメやビデオカメラも登場してきたことを考えると、今後もネット上の3Dコンテンツは増えていくはず。中でも、もっとも手軽に作成できるサイド・バイ・サイド方式の重要性は高まると予想できる。そうした映像を気楽に楽しめるシネマイザー・プラスは、iPod/iPhone周辺機器として、また3D閲覧用のガジェットとして、面白い存在になりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR