「市場は一変した」、シャープが“フリースタイルAQUOS”の販売戦略を説明(1/2 ページ)
シャープは11月15日、前日に発表した“フリースタイルAQUOS”新製品「F3シリーズ」の説明会を開催した(→発表記事)。あわせて、新色“レッド系”を追加した上位モデル「F5シリーズ」や、9月にリリースした70V型の「LC-70X5」なども改めて披露。“アナログ停波後”のテレビ販売戦略を語った。
シャープAVシステム事業本部液晶デジタルシステム第1事業部の戸祭正信事業部長は、7月のアナログ停波によってテレビ市場は「一変した」と話す。2006年度から右肩上がりで増えてきたテレビ販売台数は、エコポイント特需もあって昨年の2440万6000台でピークを迎えた(JEITA統計)。2011年は震災や電力不足が影響したものの、7月のアナログ停波に伴う駆け込み需要によって上期は前年比117%となる1087万台を記録。しかし、下期はその半分となる560万台にとどまるとシャープは予想する。「2011年(通年)は、2009年の1455万8000台を超える1650万台と予想している」(戸祭氏)。
そうした状況下でシャープが掲げた商品戦略は、「リビング革命」「AVと通信の融合」「設置革命」の3つだ。9月には「LC-70X5」を発表し、液晶最大サイズとなる70V型を投入。「従来より大型の商品を店頭に並べることで、大画面テレビ購入のハードルを下げることに成功した」と話す。ともすれば“贅沢品”と受けられがちの大画面テレビだが、さらに大きな製品が横にあると、40V型クラスも“普通”に見えるというわけだ。そうした消費者心理をうまく汲み取り、リビングルームのテレビをより大きくしたのが、リビング革命だという。
2つめのAVと通信の融合は、新しいネットサービス「AQUOS City」やスマートフォン連携といった新機能を備えた「L5シリーズ」で実現した。この機能は、8月に発表されたフリースタイルAQUOS「F5シリーズ」、そして今回の「F3シリーズ」も継承した。
またF5シリーズは、チューナー部と薄型軽量のディスプレイ部をワイヤレス接続するというスタイルを提案した。これがシャープのいう“設置革命”だ。戸祭氏によると、F5シリーズを購入した家庭のうち、19.6%が壁掛け設置を実践しているという。「これまでの薄型テレビでは1.1%に過ぎなかった。また購入前の人たちに聞くと、『このテレビなら壁掛け設置してみたい』という方が43.1%もいた。今後、壁掛け設置率はさらに向上する余地がある」(同氏)。
もう1つの傾向として、フリースタイルAQUOSはカラーバリエーションの人気が高いことも挙げた。従来機種ではスタンダードな黒が圧倒的な人気だったが、F5シリーズでは60V型でシルバーがブラックを超え、40V型でもホワイトがブラックに迫るほどの人気だという。同社では、「デザイン性を重視する購買層の支持を得たと考えている。ユーザーアンケートによると、自由な設置スタイルと新しいデザインが評価されている」。
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