売れる「嫌中本」? かたや中国はそんな日本をどう見ているのか──その4つのタイプ(2/3 ページ)
日本に対する態度の4つのタイプ
さて、中国ではGoogleをまともに使わせてくれないが、代わりに百度(Baidu)が人気である。Google Trendsの百度版「百度指数」で検索傾向を調べると、「日本」という検索ワードは、常に「美国」(アメリカ)よりも「韓国」よりも、どの国よりも多い。日本はネットユーザーにとって、最も関心のある国のようだ。
ただし百度で「日本」と検索してみれば、サジェストされるキーワードは「セクシー女優ランキング」など、ポルノコンテンツにまつわる話題ばかり。日本の風俗産業やそれに絡む女性の話題は人気なのか、多くのサイトで「日本人女性のセクシーな実態!」といった感じの記事へのリンクを見かける。日本への旅行や日本経済、日本語に興味を持つ人もたくさんいるが、それ以上にポルノコンテンツを望む人が多いようだ。
日本に対してのスタンスで中国人を分類すると、大きく「日本嫌い」「日本どうでもいい」「日本好き」「日本住み」──の4類型があるように思う。
まず「日本嫌い」。これは反日ドラマを見たり、中国で報じられる日本の政治や軍事ニュースを見て、妄想して怒っている「憤青」ないしは「糞青」と呼ばれる人々だ。彼らは積極的に中国発の国際ニュースチャンネルや、軍事ニュースサイトを見て、特定の掲示板で日本がいかにひどい国かを語り合い、日本に対してヘイトスピーチを書きなぐる。この辺は「中国政府、自国の“ネット右翼”に困惑し始める 嫌がる人も多い“憤青”」に詳しく書いた。
これに対し、近年は「日本どうでもいい」派が増えた。「日本嫌い」の勢力は小さくなり、「日本どうでもいい」派の勢力が最大となっている。彼らは必要があれば日本製品も買うし、日本旅行にも行く。できるだけ冷静中立でいたいと思っている。しかし積極的にニュースは見ないが、移動中の地下鉄やバスのモニターのニュースや、ポータルサイトにしばしば登場するニュースを見ると、どうしても日本が好戦的であるように見えてしまう。
「日本好き」は、中国メディア発の日本の政治ニュースに目をつぶり、ゲームやアニメやファッションなどの趣味のページだけを見る人々である。数年前までは家電でもPCでもケータイでも日本のメーカーの製品は羨望の的で、IT系ファンも存在し、日本のIT事情や最新製品のニュースが中国で掲載されれば、一定の反応はあった。しかし今では中国メーカーが台頭し、中国のメーカーでもいいじゃないか、という雰囲気になっていて、日本の新製品発表の記事でも反応は薄い。
中国のゲームやアニメ好きは、積極的にイベントに参加したり、SNSの親日グループに参加したり、ニコニコ動画に似た「bilibili動画」にアクセスしたりして交流を深める。日本のアニメを見たり、ゲームを遊ぶだけでなく、「2ちゃんねる」のやりとりや、ボーカロイドなど草の根情報にもアンテナを立てる。ただしアニメやファッションという側面でしか見ておらず、日本を美化しすぎるきらいがある。またお金がない学生が中心で、社会人になって金をもつと、社会人としての消費を覚え、日本のコンテンツから離れてしまう人が多いため、年齢層は学生層が中心となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
2
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
3
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
4
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
7
Apple、「iPad mini」を大幅刷新 8.5インチOLEDとA20 Pro搭載、防水にも対応 11万9800円から
-
8
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
9
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
10
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR