「予算ゼロで有名になりたい」 無料で使える脱サラ双子姉妹“フリー素材アイドル”が生まれるまで(3/3 ページ)
「私たち、無料です」 予想以上の大反響
11月20日、「私たち、無料です」を掲げる特設サイトが公開されると、SNSを中心に一気に拡散した。多くのWebメディアで取り上げられ、「フリー素材アイドル」はヤフーやGoogleの検索急上昇ワードに。ブログやオフィシャルサイトのアクセス数は通常時の数百倍に跳ね上がり、特設サイトも何度かサーバーダウンした。
「Twitterのフォロワー数が見る度にどんどん増えていくんです、ストップウォッチみたいに! いつも毎日朝起きて1番にスマホを確認して、1人減った、1人増えたって一喜一憂してるんですよ? それが10人、20人……。すごいすごい、ってはしゃいでました。夢みたい」(MIKAさん)
企画自体が話題になるだけでなく、素材としても続々と使われていった。Web用のバナーやアイキャッチ画像のほか、ゲームや動画の素材として使われるケースも。チラシやフライヤー、飲食店のメニューなど、印刷物での利用報告も多い。「家の近くのカフェでポスターとして使われていてびっくりしました、うれしかったです……前を通るの恥ずかしかったですけど(笑)」(MIKAさん)。
Twitter上では井村屋や山芳製菓など大手企業の公式アカウントが参戦。「あずきバー」「わさビーフ」など自分たちもなじみのある商品の広告として“遊んで”くれた時はうれしかったという。インスパイア企画として「フリー素材インド人」も生まれた。MIKA☆RIKAの2人と同じ構図でインド人2人組が撮影した写真を配布している。
「ネットで話題に」からスタートし、仕事のオファーも増え、テレビのバラエティ番組やラジオに初出演も果たした。NHKドラマ「美女と男子」の小道具の雑誌に2人の素材が使われたことから、アイドル役として実際にドラマに出演した。
企画自体も評価され、デジタルマーケティングの優秀な施策を表彰する「コードアワード2015」では「ベスト・イノベーション」と一般投票で決まる「パブリックベスト」のW受賞を果たした。大企業の有名広告が並ぶ中に資金も知名度もない自分たちが食い込んだこと、そして投票という形で多くの人の印象に残ったと分かったのがうれしいと話す。
「私達自身がフリー素材をガンガン使って宣伝しているというよりも、多くの皆様に使っていただけてること、話題にしていただけてることで、どんどん広がっていってるんです。全ては、MIKA☆RIKAじゃなくて、応援してくださってる皆様のおかげなのです!!\(^ヮ^)/ 私達が凄いわけではないのだ!笑 \(^ヮ^)/」(公式ブログより)
先日、初めて町で声をかけられた時の言葉は「あの、フリー素材の人ですよね?」。次は「MIKA☆RIKA」という名前で呼んでもらえるようになりたいと笑う。
「“フリー素材アイドル”はあくまで知ってもらう入り口でスタート地点。アイドルとして、タレントとして、せっかくいただいたチャンスをつかみたい。……いつまでも無料の存在じゃなくて、ちゃんと稼げるように!」(MIKAさん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR