「YouTube有料化」説が広がる 実際は「YouTubeが有料会員サービスの導入を検討」報道なので注意
「YouTubeが有料化される」といううわさが日本のネット上で広まり、9月3日午前にはTwitterのトレンドに入っている。一部報道が「YouTubeは2015年末までに有料化に切り替わる」などと報じたのがきっかけだが、このサイトがニュースソースとした米メディアThe Vergeの報道は「YouTubeは年末までに有料会員サービスを導入する」という内容。無料版を終了して有料版に切り替えるという話ではない。
The Vergeの8月28日付記事によると、YouTubeは2つの有料サービスを検討しているという。1つは音楽の定額制サービスで、昨年11月に「Music Key」(月額9.99ドル)としてβ版を公開したサービスの本格展開だ。既にレコードレーベルと収益分配について話し合っているが、決まったものはないという。
背景にあるのは、音楽におけるYouTubeの存在感だ。Spotifyなど定額制ストリーミングサービスの成長にもかかわらず、依然としてYouTubeは世界最大の音楽ストリーミングプラットフォームだと指摘されている。
もう1つは、有料で広告が非表示になるサービスだ。今年4月にThe Vergeが報じたところによると、料金は月額10ドル程度になり、クリエイターが有料ユーザーしか見られないコンテンツを配信するといった使い方も可能になるという。ニコニコ動画のプレミアム会員のようなイメージだ。
YouTubeの収益源は広告で、売上高は2014年に40億ドルに達したとみられる。基本無料の動画プラットフォームとして多くのユーザーを集めて広告を閲覧してもらうのがYouTubeのビジネスモデルであり、完全に有料化してユーザー数をわざわざ絞り込む理由はないと言える。有料会員制の導入は、圧倒的なユーザー数を収益源として活用するためのさまざまな選択肢の1つだろう。
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