コンピュータで“錯視”の謎に迫る
あなたはどう見える? 「静止画が動いて見える」不思議な錯視の世界(2/2 ページ)
この錯視は、2000年に錯視研究で有名なピンナ氏とブレルスタッフ氏が共著の論文で発表したものです。上の図はそれを基にコンピュータで作画しました。
浮遊錯視を生成する技術が登場
さて、オオウチ錯視やピンナ錯視のような、従来の“動いて見える錯視画像”は、デザイナーさんや研究者が特定のシンプルなパターンを発見し、それらを配列したものがほとんどでした。これに対し、さまざまなデザインや写真を動いて見える錯視画像にしてしまうのが浮遊錯視生成技術です。
その威力をご覧いただくため、少し季節外れですが次の画像を紹介します。中央の小さな丸を見ながら、画像に顔を近づけたり遠ざけたりしてみてください。クリスマスリースが円上を動いて見えます。
浮遊錯視生成技術によって、メッセージ性を持たせた複雑なデザインの錯視画像を作れます。この技術は将来、錯視アートを制作する新しいツールとして期待できます。
次回は、浮遊錯視生成技術をもう少し詳しく説明しながら、面白い実験をしてみたいと思います。
- 参考文献
【1】「錯視入門」北岡明佳(朝倉書店、2010)
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コンピュータで“錯視”の謎に迫る
あなたが今見ているものは、脳がだまされて見えているだけかも……。この連載では、数学やコンピュータの技術を使って目に錯覚を起こしたり、錯覚を取り除いたり──。テクノロジーでひもとく不思議な「錯視」の世界をご紹介します。
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