都会派の「X-T2」にアクティブ派の「X-H1」 富士フイルムの新フラグシップはどう違う?(5/5 ページ)
以前からXシリーズは瞳検出機能も持っており、瞳を見つけたら手前側の瞳に自動的にフォーカスが合ってくれる。
肌色が健康的に出るところなんかフジっぽい。
ただ、完全逆光時に顔をうまく捕まえてくれないことがあったのは残念。
ポートレートといえば新しい「フィルムシミュレーション」も使ってみたい。
動画用に用意された「エテルナ」だ。映画用撮影フィルムをシミュレートしたフィルムシミュレーションで、シャドウ部の階調が豊かでダイナミックレンジを広く発色も抑えめというもの。
4K動画で本格的な作品を撮りたい人向けだが、ダイナミックレンジが広いしっとりした写真を撮りたいときにも良い。
先ほどの写真をエテルナで撮ったのがこちら。
見比べると、暗部の階調がしっかり出てて、再度も抑えめになっているのが分かる。
もちろん人物以外で使ってもOk。
コントラストが強い構図でそれを柔らかく撮りたいときとか。
ではそれ以外の作例を。
カラフルな絵を撮ると富士フイルムは強い。すごく鮮やかでよい。赤や黄色のハイライト部が不自然にトバないのもよい(10-24mm 10mm 1/1400秒 F4 +0.33 ISO400)
バッテリー残量には注意しよう
一通り使ってみて、確かにX-T2の上に位置するフラッグシップモデルだなってのは実感できた。
ただ1つ不満だったのはバッテリー。
高速連写やボディ内手ブレ補正、さらにBluetooth+Wi-Fiでスマートフォンへの自動転送もサポートなど、より電力消費が高い仕様になっていながら、バッテリーはX-T2やX-E3と同じものであり、バッテリーの持ちは良いとはいえない。
公称でもX-T2より落ちていて、CIPA準拠で約310枚。
どうせボディサイズも大きくなったのなら、ワンサイズ大きなバッテリーを積むという手はあったんじゃないかと思う。
USB充電に対応しているので(充電に時間はかかるけど)、マメにモバイルバッテリーから充電しながら使うか、予備バッテリーを2つくらい用意したいところだ。
バッテリーグリップを使うという手もある(中にバッテリ-を2つ搭載できるので、計3つを内蔵できる)。
快適だったのは、新型のシャッター。リーフスプリング式スイッチを使ったフェザータッチシャッター+シャッター衝撃吸収構造で、静かなシャッター音に加えて手に余計な力が入らないのですごく撮りやすいしブレにくい。これとボディ内5軸手ブレ補正の組み合わせは非常にすばらしい。
まあ、ミラーレス機としては重くてゴツめなので万人向けのカメラではないが、過酷な現場での撮影やしっかりと撮りたい人、映像作品を撮りたい人(シネマレンズも出ることだし)にいい。
X-H1で搭載された新技術が他のXシリーズに広がっていくのも楽しみだ。
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