ITりてらしぃのすゝめ
「エイプリルフール」がいろんな意味で笑えない理由(1/2 ページ)
今年のエイプリルフールは、新元号の発表も相まって例年より目立たない印象ではあったものの、その裏にはいろいろと気になることも起きていました。
ネット上におけるエイプリルフールは一時期に比べると沈静化しており、マイクロソフトや日産自動車に至っては事前に不参加を表明していました。特にマイクロソフトは「得るものより失うものが多い」「IT業界が現在直面している逆風を考慮した」とコメントしており、逆風=フェイクニュースがはびこる現状を踏まえた判断だという点に共感を覚えました。
そしてもう一つ興味深いと思ったのは、ニュースリリースを配信するPR TIMESの判断です。エイプリルフールはある意味、奇抜な宣伝を行い注目を集める格好のチャンスともいえますが、その内容が「ウソ」である以上、それを読者がはっきりと判別できるようにすべきです。PR TIMESはエイプリルフールのリリースであることが分かる配信者向けの「フラグ」を用意し、受け取る側はエイプリルフールフラグがついた“ウソのリリース”を受け取らない設定にすることが可能になっていました。
少々余談になりますが、インターネット技術の標準化を推進する組織、IETFが2003年4月1日に公開したRFC 3514「IPv4ヘッダーにおけるセキュリティフラグ」を思い出しました。これはインターネットの通信で使われるIPv4の仕様において、当時、Outlook Expressなどを対象としたコンピュータウイルス(ワーム)が猛威をふるっていたことを受け、「悪意のある通信は“悪意フラグ”を立てて排除しよう」というジョークです。これさえあれば、そのフラグを見るだけでインターネットは安全になるはずなのですが、残念ながら普及はしていません。
連載:ITりてらしぃのすゝめ
「身近な話題を例にITリテラシーを高めていこう」がコンセプト。さらっと読めて人に話せる、すぐに身につく。分かりやすさ重視で解説。小ネタも扱います。
(編集:ITmedia村上)
分かりやすいエイプリルフールの危険性
企業が行うエイプリルフールはまだ数は多いものの、以前ほど大きくフィーチャーされなくなっている印象です。しかし、Twitterでは「エイプリルフール」がトレンド入りするなど多くのウソが流れていました。私もいくつか観測しましたが、その内容はほんの少し、危険性があると思いました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ITりてらしぃのすゝめ
「身近な話題を例にITリテラシーを高めていこう」がコンセプト。さらっと読めて人に話せる、すぐに身につく。分かりやすさ重視で解説。小ネタも扱います。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR