AIだけで曲を作ったら”人っぽい部分”が見えてきた 作詞作曲、歌、仕上げも全部AI(3/5 ページ)
ボーカル担当「NEUTRINO」 息継ぎが必要なプログラム
これで楽曲自体は出来上がった。ボーカル担当は冒頭でも紹介した「NEUTRINO」(ニュートリノ)。これは楽譜を渡すだけで人間のように歌ってくれるフリーウェアだ。要素技術として、機械学習の手法の一つであるディープニューラルネットワーク(DNN)が使われている。
類似の歌声合成システムとしては、これまでにも名古屋工業大学の「Sinsy」(シンシー)や、歌声合成ベンチャーのテクノスピーチ(名古屋市)が開発に携わった「CeVIO」(チェビオ)などがある。これらは要素技術に統計モデルを採用している。これらも個人的にはよく使っているが、今回は何もしなくても“しゃくり上げ”やビブラートといった歌唱表現ができるNEUTRINOを採用した。
ORPHEUSで作った楽譜データをそのままNEUTRINOに入力すると数分で音声が生成される。ただし、楽譜データをそのまま入力すると“息切れ”が発生しやすい。何十秒も続く長いフレーズを歌わせると、だんだん声が鈍くなり、肺活量が足りていないような苦しい歌になってしまうのだ。
機械なのに息継ぎが必要とは面白い。ニコニコ動画では「人間に近付いた代償」とも言われている。長いフレーズを息継ぎなしで歌うといった“人間離れした”曲は、VOCALOIDの方が圧倒的に得意だ。
息切れを直すには息継ぎ箇所を示すブレス記号を楽譜に書き込めばいいのだが、単純作業のため、AIのために下働きをしている感覚に陥った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
陸自が「イオンモール熊本」内部をドローン撮影 防衛省が映像公開
-
2
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
3
TSMC熊本工場、段階的に通常操業へ 熊本の地震で一時中断、従業員の無事確認 台湾報道
-
4
PayPayアプリで熊本地震への寄付が可能に 最短3ステップ・1円から
-
5
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
6
熊本で非常時Wi-Fi「00000JAPAN」発動中 KDDIが無料開放、他社ユーザーも利用可
-
7
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
-
8
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
9
Anthropicのミュトス、暗号アルゴリズムの新たな攻撃法を発見――耐量子署名「HAWK」の強度を半減
-
10
イオンモール熊本内部の様子も──自衛隊や警察庁、救助活動の動画・写真をSNSで積極発信
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR