Apple Musicの“追加料金無しでハイレゾ提供”が楽曲販売に与えるインパクト インディーレーベル運営者の視点(3/4 ページ)
Bluetoothイヤフォンならハイレゾに意味ない?
今回、ハイレゾとイマーシブオーディオに対応ということだが、リスナーとしての筆者は、ハイレゾ対応に大きな意味を見出せない。というのは、iPhoneで音楽を聴くときは、基本的にAirPods Proで聴いているからだ。AirPodsやPowerbeats ProといったAppleのBluetooth接続のイヤフォン・ヘッドフォンは、元の音源がハイレゾであってもロッシー(AAC)変換された音を聴くことになる。
ハイレゾをハイレゾとして楽しみたければ、有線のイヤフォンか、専用のDACを用意する必要がある。どちらにしても、有線接続が前提になるわけで、AirPods Proで完全ワイヤレスの利便性が身体に染みついた今となっては、有線への「退化」は受け入れることができない。いい音か、利便性か、問われたら躊躇(ちゅうちょ)なく利便性をとる。したがって、Apple Musicのハイレゾは、こだわりをもったマニア向けという位置付けだと認識している。
あえて言えば、macOSの「ミュージック」アプリとハイレゾに対応したオーディオインターフェースという組み合わせで聴くようなシチュエーションならばハイレゾの意味を見いだすことはできそうだ。もちろん、それはそれで楽しみだが、利用頻度としてはそれほど多くはない。
その一方で、イマーシブオーディオには期待したい。数あるイマーシブオーディオの中から、Dolby Atmos方式に対応しているそうだ。ただ、Dolby Atmosは、映画など映像とセットになったコンテンツに対し、上左右前後の音源の定位を駆使することで、没入感を演出する。いわゆるオブジェクトベースというやつだ。そのようなフォーマットを音楽の世界でどのように表現するのか、制作者のセンスが問われるのではないか。
例えば、アコースティックな楽器をホールで録音する際、上左右前後にマイクを設置し、ホールで鳴っている音のありのままをキャプチャーするというナチュラル指向の考え方もあれば、オブジェクトベースの利点を生かし、楽器の音を好きな位置に配置したり、縦横無尽に動かすといった考え方もあるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「命の砂時計」連呼のGMO会見──熊谷代表の発言にXではツッコミ続出
-
2
Aterm設定画面、「PHP使ってないのに.php」なぜ? NECに聞いた
-
3
GMO熊谷代表、涙の謝罪会見でも“熊谷節”さく裂──「31年間、もうけるという言葉は使ったことがない」
-
4
ロゴ画像用の公開領域に顧客ファイルも保存 GMO系シングルサインオン、4.5万人分漏えい
-
5
Apple、第4四半期として過去最高の増収増益 ターナスCEO初の決算「Siri AIはずっと望んでいたSiri」
-
6
Marvell、光通信技術のLumentumを約18兆円で買収 AIデータセンターの高速化に対応
-
7
渦中のGMO記者会見、責任の所在はどこに? 熊谷代表が語った“グループ内の力関係”
-
8
GMO熊谷代表、会見で改めて謝罪 SNS投稿巡り「配慮が欠けていた」
-
9
アットコスメ、会員約300万人分の情報漏えい 不正アクセスで
-
10
Anthropic、IPO申請書を修正 7~9月売上高は約170億ドル、インフラ契約額は約8954億ドル
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR