開発環境をAzureに移行したらテレワーク中の出社が減りました 「オンプレはもう限界」──ゲーム企業が成し遂げたクラウド移行の舞台裏(1/3 ページ)
スマートフォンゲームなどの開発を手掛けるゲームスタジオ(東京都港区)。ゲームエンジン「Unreal Engine」を使う開発部署「第1事業本部第2開発部」では2020年6月に、これまで社内サーバで行っていた開発をIaaS「Microsoft Azure」中心の開発基盤に移行。その結果、トラブル対応がなくなり、テレワーク中の出社が減ったという。
「うちはサーバエンジニアが不足している状態にあるため、インフラのメンテナンスコストを抑える必要があり、これ以上オンプレミスを続けることは限界だった」──同社の戸張宏さん(第1事業本部第2開発部Sグループ第2ユニットサブリーダー)はクラウド化の経緯についてこう話す。
一方、移行コストなどの問題で上長の理解がなかなか得られず、これまではクラウド化を実現できていなかったという。そんな第2開発部による“出社が減るクラウド移行”はどのように実現したのか。戸張さんや斎藤信弘さん(第1事業本部第2開発部Sグループリーダー)に話を聞いた。
「このままでは誰も管理できなくなる」 サーバ点検が業務を圧迫
第2開発部ではAzureを導入する前、社内サーバ上に開発環境を構築しており、トラブル時などは基本的に、情報システム部がサーバルームに行って対応していた。しかし専門人材が少ないことから、こういった作業が業務の負担になっていたという。
コロナ禍が広がりテレワークが始まると、トラブル対応の負担はさらに増加。コロナ禍にもかかわらず、2週間に一度は出社が必要だったという。「何か問題が起きたときに出社するのがだんだん難しくなり、無駄な移動時間も出てきた。対応できる人員が少ないこともあり、サーバが増えると誰も管理できなくなるのが目に見えていた」(戸張さん)
しかしクラウド導入に掛かるコストが大きく、当初は上長から理解が得られていなかった。そこで斎藤さんたちはオンプレミスでのサーバ運用に掛かっているコストを改めて洗い出し、上長を説得したという。
「オンプレミスは一見安く見えるが、電気代やメンテナンスで休日出勤する人の作業時間・人件費など、隠れたコストや工数が多い。これらの数字をできるだけ可視化し、クラウド化のメリットを理解してもらった」(斎藤さん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
2
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
3
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
4
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
5
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
6
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
9
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
10
B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR