分かりにくいけれど面白いモノたち
光で髪を乾かすドライヤー「Zuvi Halo」、販売元に聞いたその原理と“向き不向き”(2/3 ページ)
髪の表面温度の上昇を抑えるメリットも
要するに、髪に残っている水滴は風で吹き飛ばしながら、髪の表面に付着している水分は赤外線によって蒸発させる、というのが、このドライヤーの基本原理だということだろう。その結果、髪の内部の水分は乾かさないまま表面を乾かすという状態になり、使った時のしっとりした感触や髪が痛んでいない感じといった使用感につながっていると思われる。確かに、その感じは実感できる。
この方式の最大のメリットは髪の表面温度の上昇を抑えられることだ。「他のメーカーでも最近のドライヤーは、低温化というのはトレンドになってきていますよね。ただ現状では大体60℃前後あたりを超低温といったりしているのですが、この方式だともっと下にいけるんです。やや温かい風も出ているんですけど、それは、乾かすというよりも体感温度の調整なんです。我々の試験環境で大体44℃くらいに保ったままで乾かせるようにしています」。
確かに、体感的には温い風が吹いている感じ。風呂上がりに使うと身体の表面が温まっていることもあって、ちょうどいい感じの温度だ。これなら真夏でも真冬でも問題なさそうに思えた(実際に使い始めたのが、9月からだったので、まだ本気で暑い日も本気で寒い日にも使っていない)。「あと、熱風と違って周囲の気温を上げないというのもメリットだと考えています。(狭い)洗面所などで使うことを考えたら、季節とは関係なく気温は上がらない方がよいかと」と川中さんは補足する。
実際に使っていても、熱風ではない分、地肌が乾燥し過ぎず、湿度が低い季節に頭がかゆくなるといったことがなくなるのが有り難いと感じる。気のせいかもしれないけれど、毎日使っていての個人的な感想として。
熱を使わないことで、省電力になっているのも特長だという。「(電熱線に比べ)モーターを回したり、光を発するという部分ではそれほど電気は使わないんです。風に少し熱を与えている分で電気を使うのですが、それでも定格最大電力量は680Wに抑えています。風がちょっと熱いなと少し顔からドライヤーを離したりする必要がない分、エネルギーのロスも少ないかなと思っています。商品のコンセプトとしても、電気を上手く使おうということがありましたから、その辺りは細かく考えて設計しています」。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
分かりにくいけれど面白いモノたち
ITから文房具まで幅広く活躍するベテランライター、納富廉邦さんが言語化しづらいけど面白いガジェットやサービスを分かりやすく解説します。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR