房野麻子「モバイル新時代」
携帯の大規模障害にどう備える? フルローミングかデュアルSIMか キャリアと官庁の考えは(4/4 ページ)
音声通話に限らない方法も検討を
検討会に参加している有識者からは、欧州では、音声通話だけなく、スマホのアプリから緊急通報できる仕組みがあるというコメントがあった。つまり、LINEや+メッセージ、Twitterなどから通報できる仕組みを整えてもいいのでは、という考えだ。
また、ローミングもそうだが、あらゆる手段を講じて緊急通報できる方法を確保する必要があるという意見も出ている。将来的に衛星経由で通報できるようになれば、ローミングの重要度は下がるかもしれない。
現在は関係各所からヒアリングしている段階なので、立場によってさまざまな意見が出ている。もちろん通信が途切れないこと、途切れたときはフルローミングが望ましいが、本当に緊急時に必要な機能を見極める必要がある。ローミングが発動する状況やローミング以外の通信手段など、決めていくべきことは多い。ローミングが行われるにしても、それなりに時間がかかりそうだ。
ユーザーも緊急時に連絡できる手段をいくつか用意、イメージしておくことだ。近くのWi-Fiスポット、公衆電話がまだある場所などを日頃からチェックしておく、1人で山中に入る場合はつながりやすいキャリアの回線を用意しておくといった対策が必要だろう。
筆者プロフィール:房野麻子
大学卒業後、新卒で某百貨店に就職。その後、出版社に転職。男性向けモノ情報誌、携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年にフリーランスライターとして独立。モバイル業界を中心に取材し、業界動向を追っている。
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