浦上早苗の中国式ニューエコノミー
Apple減収減益でもiPhoneシェア拡大、「全員敗者のスマートフォン市場」(2/5 ページ)
唯一堅調だったApple、中国での想定外
Appleが今月2日発表した22年10~12月期の売上高は前年同期比5.5%減の1172億ドル(約15兆円)で、純利益が13%減の299億9800万ドル(約4兆円)だった。減収は約4年ぶりで、売上高、利益ともに市場予想を下回った。
Appleの業績悪化は早くから予想されており、ニューヨーク証券取引所で23年最初の取引となる1月3日に、21年3月以降初めて時価総額が2兆ドル(約260兆円)を割った。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は同12日、23年の自身の報酬総額を22年(9942万ドル、約130億円)の半分以下の4900万ドル(約64億円)に引き下げると明らかにした。
不振の原因はいくつかある。iPhone、Macの販売が振るわなかったこと、ドル高で海外売上高が目減りしたこと、そして最大の想定外は、iPhone 14の需要がピークになる同期に中国がゼロコロナ政策で混乱し、iPhoneの生産が滞ったことだ。
22年は中国でオミクロン株の感染が流行し、上海が3カ月にわたってロックダウンした。経済への影響は甚大で、市場調査会社のCounterpointによると同年4~6月の中国のスマートフォン販売台数は同14.2%減少した。
だが、中国の主要メーカーの大半が出荷台数を大幅に減らすなかでも、21年10~12月期に売上高、純利益が四半期ベースで過去最高を記録したAppleは、引き続きiPhone 13が好調で勢いは衰えなかった。iPhone 14の発表を控えた22年秋ごろまでは10~12月がAppleにとって最大の稼ぎ時で、業績も拡大すると見られていた。
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浦上早苗の中国式ニューエコノミー
新聞記者を経て、中国へ留学後、中国に関する経済ニュース等を複数媒体で執筆する筆者が、中国の3大IT企業“BAT”を始めとする企業、ブロックチェーンやビットコイン、フィンテックや信用スコア、AIや5Gなど、中国最新のニューエコノミー情報をお伝えする。
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