分かりにくいけれど面白いモノたち

最後は必ず“ネコギュウギュウ” 猫の習性をルールに生かした陣取りゲーム「ネゴ」誕生秘話(2/7 ページ)

スタッフ全員ネコ好きだった

 そもそも、この「ネゴ」は、10年以上前に、森井氏とスタッフが全員猫好きだったこともあり、ユカデザインの新規事業として、「猫を仕事にしよう」というプロジェクトを立ち上げたことから始まっている。そこから、いくつかの動きがありながら、具体的な形になったのが、2019年7月に+dから発売された「ネコカップ」だ。

+d「ネコカップ」2970円(税込)。素材は竹配合のバイオマスプラスチック。サイズは約233(幅)×121(奥行き)×90(高さ)mm。容量:約715cc(ご飯は約800g)。色は写真のビオブラックの他、ビオベージュ、ビオホワイトがある

 そして、砂場や砂浜、アウトドアの現場などでいくらでもネコを量産できてしまう「ネコカップ」は、大ヒット商品となる。その魅力は、なんといっても、リアルではないけれど、猫の可愛さと怠さのようなものを見事に表現した造形と、それを誰もが再現できる手軽さ。そして、十分な存在感がありつつ大き過ぎないサイズ感だろう。

ネコカップを使えば、こんな風にネコが量産できる

 「サイズは、最初から大体このサイズでした。外に持ち出して使うものなので、持ち運びがしやすい大きさで、小さ過ぎないギリギリのサイズという感じです。形も、猫のリアルなアウトラインを持ったものではなくて、私の記憶の中にある猫のシルエットなんです」と森井氏。

 実物大だと、持ち歩けないし、砂を入れたカップをひっくり返すのも大変。そういう意味でも絶妙なサイズ感だったのだろう。しかも、幅233mmという大きさは、家の中でオブジェとして飾っておくにも良いサイズ。

 この「ネコカップ」は、大ヒットしたこともあり、ユーザーの手によって、思わぬ方向に展開する。

 「こちらは全く想定していなかったんですが、ユーザーの方が『ネコカップ』をチャーハンとかケチャップライス、ゼリーなどの型として使ってくださっていたんです。それで、元々、小さいサイズのものは作りたいと考えていたので、食べ物で使いやすいサイズのものをと『コネコカップ』を作りました。『ネコカップ』だと3人前くらいの大きさになるので、ちょっと大きいですよね」と森井氏。

+d「コネコカップ」1870円。サイズは約75(幅)×85(奥行き)×85(高さ)mm。容量はご飯なら150~200g

 「コネコカップ」の容量は大きめお茶碗一杯分くらい。「私の1食分という感じなので、もしかしたらちょっと大きいと感じる人も居るかも知れません」と森井氏は笑う。

 そして、その次の展開がボードゲーム「ネゴ」になる。その飛躍はどのようにして起こったのだろう。

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ITから文房具まで幅広く活躍するベテランライター、納富廉邦さんが言語化しづらいけど面白いガジェットやサービスを分かりやすく解説します。

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