分かりにくいけれど面白いモノたち
魔法瓶の会社が「日傘」や「保冷バッグ」を作ったら……“遮熱”全振り、実用的な商品ができた件(6/7 ページ)
星野さんが「生地が厚くなった分、重くなってしまうので、軽量化のために骨の構造は、耐風性能などは最小限に抑えた軽量なものにしています」と言う通り、ある意味、徹底的に遮熱に振り切った傘なのだ。
畳んだ状態でも、かなり太く、決してコンパクトとは言えないのに、かなり軽く感じるのは、生地以外の部分では軽量化を徹底したからなのだろう。裏面を軽量化が可能なウレタン加工による遮熱ではなく、より効果も高く、見た目も耐久性も高いラミネートフィルムを使っているのも、遮熱に関しては妥協しない姿勢を感じる。
開いた時の直径を97cmと軽量化のために小型化していないところでも、日傘としての性能に関しては妥協していないことが分かる。日傘は、雨傘以上に大きさが重要なのだ。雨は差し方で上手く雨粒を避けることができるが、太陽光は完全に遮らないと日傘の効果はかなり薄れるのだ。だから、傘の直径は雨傘以上に重要になる。
「耐風性と軽量化というのは、どちらを取るかという対極にある機能で、ただ、風速15m以上というのは滅多にないというデータもありましたし、今回は軽量化を取ったという感じです。もう一つの『COOL遮熱 日傘 軽量タイプ』があるので、それほど軽量にこだわることもなかったのですが、やはり、軽さを重視される方も多いので」と星野さん。
その「軽さ」を重視しつつ、遮熱率40%以上をキープした「COOL遮熱 日傘 軽量タイプ」は、通常、裏側に貼られる遮熱・遮光のためのラミネートフィルムを表側に貼るという、かなり思いきった構造が特長。私は、もう30年くらい、傘についての原稿を書いていて、傘の人としてテレビやラジオに呼ばれることもあるのだけれど、この構造は初めて見たように思う。
「骨は高遮熱タイプも軽量タイプも同じものを使っています。なので、生地で軽量化をしているんです。そのため、遮光効果の高い黒いポリエステルの生地の上にラミネートフィルムを貼って、そのフィルムに遮熱効果の高い銀色などの塗装を行って、撥水加工などのコーティングをしています。なので、2.5層としているんです」と星野さん。
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分かりにくいけれど面白いモノたち
ITから文房具まで幅広く活躍するベテランライター、納富廉邦さんが言語化しづらいけど面白いガジェットやサービスを分かりやすく解説します。
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