小寺信良のIT大作戦
ソニーとシャオミ、その対照的なスマートフォン戦略 炎上した「AIカメラアシスタント」の実際は?(3/4 ページ)
発表会では、スマホ撮影に対する独自調査の結果も示された。4人に3人がスマホ撮影に失敗した経験あり、うまく撮れなかったのは自分の技術不足と思い込む人が約8割といった結果であった。またうまく撮影できなかった被写体としては、推しの有名人、スポーツアスリート、ペット、子どもが僅差で並ぶ。
そこで17Tシリーズでは、「ステージモード」を初搭載した。ライブなど、暗所ながら被写体にはライトが当たっているといった条件下での撮影に特化することで、「推し活」ニーズに対応する。
ただそれ以外の課題が、17Tシリーズでどのように解決されるのかは示されなかった。スポーツアスリートやペット、子どもの撮影は、ステージモードでは対応できない。全体的にカメラ性能がいいから失敗しませんというシナリオは、自分の技術不足だと思っている人に対する回答になるだろうか。それが通用するなら、カメラに自信のある全てのスマートフォンにも同じことが言える。
新機能として、静止画撮影時に短尺の動画を同時記録する「Leica Live Moments」も紹介された。ただこの機能は以前から多くのスマートフォンに搭載されている。今回はやはりLeicaのロゴやウォーターマークが入れられるというところを強みにしているようだ。
XiaomiとLeicaの協業は22年にスタートし、今年で5年目ということになる。それ以前LeicaはHUAWEIと協業しており、22年にXiaomiに切り替わった。HUAWEI時代は、片方モノクロといった構成になっていたことを覚えていらっしゃる方も多いだろう。もちろんモノクロの表現に定評のあるLeicaだけに、一部のマニアには評価が高かったが、フォロワーを生み出すようなムーブメントにはならなかった。
一方Xiaomiのカメラ戦略は、今のところ全面的にLeica依存である。自社に強いリソースがないため、専門企業と協業するという方向性だ。これはスマートフォン以外にも、多角的に製品を展開するXiaomiの全体的な戦略とも一致する。社内のリソースを集めればスマホが作れるソニーとは対照的だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
3
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
4
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
デジタル庁に不正アクセス、個人情報24.6万件漏えいか 各府省庁の職員情報など
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR