小寺信良のIT大作戦
ガッツリ冷える水冷ベストが“Pro”に進化 冷却性能1.6倍の新モデル「ChillerX Pro」を試す(3/4 ページ)
ウォーキング開始から15分もすると、体の中で温度差を感じられるようになる。ベストを装着して最も冷感を感じやすかったのが、両脇の下と胸である。脇の下は血管が多いため、熱を下げるためにここを冷やすという措置がとられることも多い。このため、体温が上昇していく感じはない。
背中も結構な面積で冷却面があるが、冷感は感じにくかった。意外だったのは、足が意外に汗をかいていないという点である。これは人にもよるのかもしれないが、上半身が冷えれば、足は特に冷やさなくても問題ないようだった。
もう1つ予想外だったのは、頭は特に関係ないということである。つまり頭部まで冷却効果が得られるわけではなく、それなりに暑いし汗をかく。屋外作業者の中には、制帽やヘルメットの着用が義務づけられているかたも多いことだろう。頭部の冷却は、別の手段が必要だ。
今回は「作業」というよりはただひたすら歩いただけだが、こうした単純運動の場合、脇の下にある冷却シートと皮膚がこすれて、若干の痛みを感じた。ただ何らかの作業をしていれば、ただひたすら腕を下げて振っているという状態にはならないので、あまり問題にはならないだろう。
通常ならばとても耐えられない気温のなか、無事ウォーキングを終えることができた。家に帰って脱いでみると、意外にシャツの背中はかなり濡れていた。体は汗をかくほどの暑さは感じなかったが、かなりの面積がベストと密着しているので、じんわり汗は出ているのだろう。あるいは温度差による結露も多少はあったかもしれない。
家庭内で試してみる
日本の家庭はかなりエアコンが普及している。とはいえ、あまり冷え冷えにしていると電気代が心配になるところだ。この場合は、エアコンの温度は高めに設定し、それでも熱い場合は何らかの冷却グッズを併用するべきである。今回はエアコンの温度を28℃に設定し、室内で原稿執筆の際にChillerX Proを試してみた。
ただ、そのままだと、背中にある冷却ユニットが椅子の背もたれに当たる。今回は吸気・排気方向が工夫されているので、背もたれにぴったりくっつけても問題ないが、背もたれに身を預けることはできない。
そこで延長チューブを使って、ベストと冷却ユニットを分けて使用した。延長チューブは別売となっており、最初にチューブを断熱パイプ内に通す必要がある。
これがまた、全然通せない。パイプと断熱材の摩擦が大きいので、半分ぐらいから先が全然入らないのだ。説明書にはパイプを回しながら入れるといいと書いてあるが、パイプをねじるのにかなり力がいる。ようやく1本は通せたが、もう1本通すのはもはや人類には不可能なのではという疑念が生まれるほどだった。
これ、最初から通してある状態で売ってくれないだろうか。あとプラス1000円ぐらいなら出す。もしくはもうちょっと中の穴が大きくても、断熱性能は大して変わらないのではないだろうか。
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小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
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