熊本地震でSNSにデマ拡散 偽の救助要請や募金詐欺、AIを信じ本物を誤判定も
防災・危機管理サービスを手掛ける「スペクティ」(東京都千代田区)は7月29日、熊本県で発生した「令和8年熊本地震」に関し、SNSで複数のデマや誤情報、偽の救助要請、募金詐欺を確認したとして注意を呼び掛けた。
誤情報の一例が、爆発が起きた大型商業施設「イオンモール熊本」(熊本県嘉島町)の映像としてXに出回った動画だ。この動画には、2024年の能登半島地震の際に富山県の商業施設で撮った映像が紛れていた。JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」が脱線したという投稿も広がったが、JR側は脱線を否定。八代駅付近の貨物列車の事案と混同したとみられる。
また、救助を求める偽の投稿もあった。氏名以外はほぼ同一の文面で、同じ住所を記載した救助要請を複数のアカウントが発信。スペクティは「消防や警察の救助リソースを消耗させる、影響の大きい行為」と批判している。
災害に便乗し、被災者を装ってQRコードで個人への送金を求める投稿も見つかった。公的機関や認定団体などの正規の募金窓口ではなかった。
スペクティによると、今回の地震で特徴的だったのは、生成AIの回答を根拠に、本物の可能性が高い現場の映像を過去のものだと断定して広める動きだという。「確信が持てない情報は、拡散する前に一度立ち止まって確認する必要がある」と呼び掛けている。
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