サダタローのゆるっとマンガ劇場

告知は前日、返金なし──ソシャゲ「文マヨ」サ終の顛末とマンガ家を驚かせたファンの嘆きとは?(1/7 ページ)

 スマートフォンゲーム「文豪ストレイドッグス迷ヰ犬怪奇譚」(通称:文マヨ)が7月31日にサービス終了となりました。人気マンガ「文豪ストレイドッグス」を題材にした初のモバイルゲームとして2017年12月にサービスを開始。約8年半も続いた人気ゲームでしたが、最後は唐突に幕を下ろしました。

「文豪ストレイドッグス迷ヰ犬怪奇譚」。17年5月にアプリ制作が決定した時のティーザー画像 ©2016 朝霧カフカ・春河35/ KADOKAWA /文豪ストレイドッグス製作委員会 ©2017 Ambition Co., Ltd. |出典:Ambition

 サービス終了が告知されたのは、なんと前日の7月30日でした。さらに規約を理由に、未使用の「課金石」(いわゆるゲーム内通貨)である「異能石」の払い戻しをしない旨も公表されました。払い戻しがないことに対し、当然SNS上では批判の声も上がっています。

 ソシャゲにおける課金石の購入は、「資金決済法」上の「前払式支払手段」に当たりますので、プリペイド方式の交通系ICカードのように、未使用分には払い戻しの義務が生じるはず。しかし今回はサービス終了の理由が、運営会社であるアンビションの破産申請でした。

 東京商工リサーチによると、アンビションの負債総額は約14億円(関連会社の大志と合わせると約18億円)。ボクには同社の詳しい状況は分かりませんし、破産申請した会社にどんな対応ができるのかも想像がつきません。今後の展開を見守りたいと思います。

 一方で、1つ印象的なことがありました。ユーザーと思われる人たちのポストの中に、お金の話よりもむしろ、突然のサービス終了によって「記録」ができなかったことを嘆くポストがいくつもあったことです。

 ここでいう記録とは、楽しかったゲームの思い出をスクリーンショットなどで手元に残しておくこと。ボクはもともと課金圧力を感じるソシャゲが好きではなかったこともあり、そういうソシャゲの楽しみ方もあるんだと驚きました。

 考えてみれば、8年半も続いたゲームですから思い入れのあるファンの方も多いはず。突然のサービス終了は、そうしたファンのささやかな思い出作りの機会さえも奪ってしまったことになるわけで、なんとも罪深い話だと思いました。

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サダタローのゆるっとマンガ劇場

漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる~く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。

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サダタロー
サダタロー

1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。Pixiv(http://pixiv.me/sadataro)やTwitter(@sadafrecce)でも活躍中。

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