SNSのウソ画像、どう見破る? 熊本県庁やテレビ局も頼る“すごい企業”の正体(2/3 ページ)
ファクトチェックでは、まず過去にあったフェイク情報の類型を学習させたAIを使って投稿の“怪しさ”をスコアリングする。「1つ例を挙げると『あの大学教授がこう言ってる』などと権威のある人の名前を借りるパターンがありますよね。さまざまなパターンがあるので、それを用いて(誤りを)特定するというより、『これは怪しいぞ』というスコアを付けていきます」。
次にクレディビリティ(信頼性)チェック。例えば投稿したアカウントが最近作られたものであれば怪しい、といった具合で、やはりスコアを付けていく。
3つめにデータベース照会。スペクティは過去に世界中で発生した災害に関する画像や動画を集めた大規模なデータベースを持っており、それらとマッチングしたものを除外する。災害時に多い、過去の動画を使ったうその投稿はここで排除される。
ここまではほぼ自動化されているが、最後は「アンカーチーム」と呼ばれる専任のグループが人の目でファクトチェックを行う。「AIはまだ全然完璧な技術ではないので、必ず人間がチェックをするようにしています」と根来COO。
例えば能登半島地震の際に撮影された動画を添付し、「これが今の熊本」という、うその投稿があった。映っている被災者が夏の服装に見えない、街並みが違うなど、人の目で見ると明らかに違和感を覚えるのに、AIは気づきにくい部分だという。そうしたAIの弱点をカバーするのに人の目は必須だ。
「AIはすごくパワフルで24時間ずっと動いて、大量のデータを処理できます。でも弱点もいくつもあって、例えば最終的な責任は絶対とれません。だからわれわれは“Human-in-the-Loop”──仕事の手順の中に必ず人間を入れることを大事にしています」(根来COO)。
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