ゲオのレトロゲーム販売がみせた劇的な復活劇 店舗10分の1で売上1.4倍の秘密とは?(1/4 ページ)
ゲオはコロナ禍の2021年にレトロゲームの販売を止め、半年ほど前に再開した。以前は約1000店舗で扱っていたのに対し、現在は全国99店舗と規模は10分の1だ。しかしレトロゲームの売上は休止前の約1.3~1.4倍に伸びている。一体何をやったのか。そもそも、なぜ一度やめたのか。ゲオに聞いた。
バイヤーという立場で同社のレトロゲーム販売を推進する藤崎祐尚さん(ゲオ商品部 ゲオ商品1課中古ゲームバイヤー)によると、21年にレトロゲーム販売をやめた理由は店舗運営の効率化を図るため。ただし、当時は社内に「レトロゲーム」という括りは存在せず、中古ゲームの取り扱い商品を絞ったという形だった。
「当時は任天堂のNintendo SwitchやソニーのPlayStation 4が全盛期で、当然そこは残しておかなければなりません。そして、『どこまでさかのぼるか』となった時に1つ前の機種までに限定しようと。このため昔のファミコンやスーパーファミコン、初代PlayStationなどの取り扱いは終了という形になりました」(藤崎さん)。
ゲオは、映像(DVDなど)、書籍、スマートフォン、家電、ライフスタイル雑貨など、ゲームの他にも多くの商品を扱っている。平均単価が安い中古ゲームを縮小し、より利益の見込める商材を拡大したほうが効率的と判断しても仕方ない。
しかし、それから5年近く経過した25年12月、ゲオは全国920店舗でレトロゲームの買い取りを再開する。この時のプレスリリースには「レトロゲーム(昭和~平成初期の家庭用ゲーム機・ソフト・周辺機器)の買い取りを再開します」とある。さらに「買い取りした商品の販売は、26年初頭を目処に、各地域の主要店舗にて開始する」と予告した。
この5年で何が変わったのか。企画を担当した崎間麗紀さん(崎はたつさき、ゲオGDB開発PJT ゲオデジタルベース開発推進課)は「レトロゲームも一部のユーザーにずっと支持されているというのは把握していました。そこからYouTube動画などでレトロゲームが取り上げられる頻度が上がり、C2C(フリマアプリなど)でのやり取りも増えるなど、明らかに市場として活性化していました。われわれはレトロゲームを購入する人は、ゲーム機が現役だった頃に遊んでいて、懐かしくて買い求めるという需要を中心に考えていたのですが、それだけではなかったんです。若い世代の方が(レトロゲームを)むしろ新鮮なゲームとして楽しむケースも明らかに増えていました」と振り返る。
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