ゲオのレトロゲーム販売がみせた劇的な復活劇 店舗10分の1で売上1.4倍の秘密とは?(4/4 ページ)

物理メディアがなくなったらどうする?

 実は崎間さん自身も大のレトロゲームファン。自宅には約4000本ものゲームを並べた棚があり、それを眺めながらお酒を嗜むのが好きなのだという。そんな崎間さんは、ソニーの物理ディスク廃止をどう受け止めたのだろう。

大のレトロゲームファンだという崎間さん(崎はたつさき)(写真手前)

 ソニーは7月1日、28年1月以降にPlayStationコンソール向けに発売される新作ゲームについて、ディスク版の生産を行わないと発表した。新作ゲームの供給はダウンロード版のみになる。

 「今はレトロゲームもダウンロード版でも遊べます。でも、例えばスーパーファミコンの頃はパッケージの中に説明書が入っていて、遊ぶ前に説明書を開いて気持ちを高める、みたいことをしてましたよね。今はもう説明書は入っていなくて、今度はディスクそのものがなくなってしまう。ゲームを遊んで消費することはできても、生活する空間にゲームがあることで“思い出”として残る価値を知らない人が増えていくのかもしれません」と話す崎間さんは少しさみしげだ。

 なお、ソニーの発表文(ブログ記事)には「販売店」という文言も入っていたが、仮にパッケージが流通するとしても、どのような形になるか分からない。仮に一部のPCゲームなどでみられるような“ダウンロードコードが書かれた紙”が入っているだけならゲオの中古ゲームコーナーで扱うことはできない。コードは一度しか使えないからだ。

 将来的に中古店で扱える商材は減っていくのかもしれない。それでも「今できることを、ゲームユーザーを引き続きバックアップできるようなお店作りや調整をしていこうと思います」と話す崎間さん。

 「オレンジ色の『マリオブラザーズ』のカセット(ファミコン用カセット)を手にして『これが最初のマリオか』と喜んでくれるような人が、ずっといてほしいですよね」。

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