分かりにくいけれど面白いモノたち

紙にもiPadにもそのまま書ける驚きのペン、ゼブラ「STYLUS 2WAY」開発秘話 “失敗”を逆手にとったアイデアとは?(1/6 ページ)

 ゼブラとエレコムが共同開発した「STYLUS 2WAY(スタイラスツーウェイ)」は、iPad専用のスタイラス兼ゲルインクボールペンなのだが、従来のボールペンとスタイラスペンを切り替えて使う多機能ペン的な製品とは全く違う。なんと、普通に紙に書けるボールペンが、そのままiPad上ではスタイラスペンになるという製品なのだ。

ゼブラとエレコムが共同開発した「スタイラスツーウェイ」はオープン価格(実売1万6500円)で7月31日に発売予定。サイズは約9.5(軸径)×約160(長さ)mm、重さは約16g。内蔵バッテリーで約7時間の連続動作が可能だ。軸色は白と黒。iPad専用

 初めて使った時は、さすがに驚いた。「紙に書いてみてください」と言われて紙に書いていたら「そのままiPadに書いてみてください」と言われたのだけど、素直に「はいはい」と書くには心理的抵抗が大きく、つい恐る恐る書いて、普通に書けてしまうことにビックリしたのだ。なんというか、「いいの?」という感じ。筆記具メーカーであるゼブラがスタイラスペンを作るとなったら、ボールペンの技術を応用しようと考えるのは、そう不思議なことではないけれど、こんな形で融合させるのは予想外だったのだ。

ボールペンの芯を出したまま、iPadに書けるのは、分かっていても不思議な感覚

 「最初は、ボールペンのチップを使ってスタイラスペンを作ったら、タブレット上で書き味がいいスタイラスペンが作れるんじゃないかという思い付きだったんです。2020年ごろは、ギガスクールやリモートワークの減少などでタブレットを使う機会が増えているという背景もありました」と、企画の始まりを話してくれたのは、ゼブラの新規研究開発室室長、岩間卓吾さん。その時は、単にインクが入っていないボールペンのチップを使ってタブレットに書いてみたら、書きやすいように感じたというだけのきっかけで、そこから、果たしてボールペンのチップはスタイラスのペン先として使えるのかという検証に入った。

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ITから文房具まで幅広く活躍するベテランライター、納富廉邦さんが言語化しづらいけど面白いガジェットやサービスを分かりやすく解説します。

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