東京タワー、富士山、エッフェル塔……影は時間帯でどう伸びる? 世界中の“日陰”を再現するマップが話題

 世界中の任意の場所・日時の日陰を地図上に確認できるWebサービス「Shade Map」(シェードマップ)が、Xで8月29日ごろから話題になっている。「引っ越す前に絶対チェックすべきサイト」と日当たり確認の実用性を紹介する投稿に始まり、「これ山脈で日陰チェックしても絵になるのスゴい」と山々の影の見栄えを楽しむ投稿も話題を集めた。

Shade Mapの画面。任意の日時の影を地図に重ねて表示する(出典:Shade Mapより、以下同)

 Shade Mapは、山や建物、樹木が作る影を任意の日時でシミュレーションし、リアルタイムに地図へ重ねて表示するマップ。米国のソフトウェアエンジニア、テッド・ピオトロウスキ(Ted Piotrowski)氏が開発した。

 太陽の位置と建物や山の高さから、日が当たる場所と影になる場所を計算する仕組みだ。対象は日本国内にとどまらず、世界中のあらゆる場所の影を確かめられる。画面下部のスライダーで時刻を動かすと、日の出から日の入りまでの影の動きを追える。

画面下部のスライダー。日付や時刻も自由に変更可能

 実際に東京タワー周辺を表示してみた。8月31日午前9時すぎは西側に短く落ちていた影が、午後4時すぎには東へ長く伸び、芝公園を越えて周辺の街並みに覆いかぶさっていく。高層ビルが並ぶ都心部では、時刻によってどの道が日陰になるのかが一目で分かる。

午前9時すぎの東京タワー周辺。影は西側に短く落ちる
午後4時すぎには影が東へ長く伸びる

 ITmedia NEWS編集部がある千代田区紀尾井町の周辺も見てみた。午後2時15分ごろの表示では、通り沿いに立つビルの影が北東へ大きく伸び、中央付近の学校などに影がかかっている様子を確認できた。

 気になる物件の周辺を表示すれば、日当たりの移り変わりを時間単位で確かめられる。

午後2時15分ごろの紀尾井町・平河町周辺。ビルの影が通りを越えて学校などにかかる

 山の影も試してみた。富士山を表示して夕方の時間帯に合わせると、山体の巨大な影が裾野を越えて東へ長く伸び、御殿場市方面まで達している様子が見て取れた。

 日本アルプスの一帯では、連なる峰々の影が谷筋を埋めていく様子を俯瞰でき、眺めているだけでも楽しめる。

夕方の富士山周辺。山体の影が御殿場市方面へ長く伸びる

 世界中の地図に対応しているため、海外の名所も確かめてみた。ニューヨーク・マンハッタンの朝は、超高層ビル群の細長い影がハドソン川へ一斉に突き出し、ギザギザのシルエットを水面に描いていた。

 パリのエッフェル塔では、昼すぎの太陽を受けた塔の影が北へ伸び、セーヌ川にかかっている様子を眺められた。

31日朝(現地時間)のマンハッタン。ビル群の影がハドソン川に突き出す
同日昼すぎのエッフェル塔周辺。塔の影がセーヌ川にかかる

 このほか、ある地点が1日にどれだけ直射日光を浴びるかを示す「太陽の光を浴びる時間」や、「年間日照時間」といったレイヤーも備える。Shade Mapはアカウント登録不要で、Webブラウザから無料で利用できる。

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