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新型iPhoneに搭載されると噂の「可変絞り」、その効果とは?(1/4 ページ)

 いきなりだけど、9月10日の午前2時(日本時間)に開催されるApple Eventで発表されるはずの次期iPhoneのうち、「iPhone 18 Pro Max」に「可変絞り」が搭載されるという噂がある。

 実際にどうなるかは知らないけど、なぜ「絞り」がいまさら取り沙汰されるのか、そもそも必要だったのか不要だったのか。

 実は「絞り機構」って、カメラメーカーが今まで手がけてきたデジタルカメラと、小型軽量を旨とするスマートフォンカメラやアウトドア/ウェアラブルカメラとが、物理的に大きく異なる点の1つなのだ。

 もう1つは「シャッター機構」(メカシャッター)。いろんなカメラが出てきている折、この両者を隔てる2つの物理的機構の話をしつつ、とくになぜ「絞り機構(可変絞り)」が注目されているのかを探ってみたい。

絞り機構の仕事とは

 そもそも絞り機構はどんな仕事をしてて、なぜスマホに搭載する必要があるのかって話である。絞りの仕事はおおまかにいって2つ。

1)撮像素子(イメージセンサーですな)に当たる光量を調節すること。光の量を調節する“穴”と思えばいい。穴が大きければ光がいっぱい通るし、小さければ少ししか通らない

2)ピントが合ってる範囲(被写界深度という)をコントロールすること。分かりやすくいえば、前後のボケを大きくしたり小さくしたり

 1)の話からいこう。

 カメラの場合、レンズ側に「絞り機構」が入ってる。普通は電子制御でコントロールするけど、原始的な完全マニュアルのレンズだと手動で変えられるので分かりやすい。

 レンズの真ん中に複数枚の羽があり、それが動くことで中央の穴のサイズを変えて光量を調節しているのが分かる。これが一般的な羽根絞りという絞り機構。

35mm F1.4のレンズで絞りをF5.6に絞ったところ。F値を上げていくと中央の穴がどんどん小さくなっていく。光を絞っていくわけだ

 この中央の穴がめいっぱい大きい時、「絞り開放」といってレンズを通った光がそのままイメージセンサーに届く。レンズにはF1.4とかF2.8とか書いてあるけれども、この数値(F値)がそのレンズは絞りの開き具合を示す値だ。数字が小さい方が大きい。このレンズは「35/1.4」と書いてある。レンズの焦点距離が35mmで、絞り開放時のF値がF1.4ということだ。

 今のスマホカメラやアウトドア/ウェアラブルカメラのほとんどは絞り機構を持ってないので、常に「絞り開放」状態になる。

 普通のカメラはイメージセンサーに当たる光を調整するのに、一度に通る光の量を決める絞りと、イメージセンサーに光が当たる時間を調節するシャッタースピードの2種類を組み合わせるのだが、絞り機構がないと、シャッタースピードだけでコントロールしなきゃいけない。

 例えばこのひまわりの写真、iPhoneで撮ったものだけど、レンズのF値はF1.8固定、シャッタースピードは1/7000秒だ。快晴の屋外ではシャッタースピードを速くしなきゃいけない。

iPhoneで撮った夏の晴天下のひまわり

 これ、一見、問題ないけれども、実はあえてシャッタースピードを抑えて撮りたいときに困る。

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