荻窪圭のデジカメレビュープラス

新型iPhoneに搭載されると噂の「可変絞り」、その効果とは?(3/4 ページ)

 分かりやすく言えば、絞りは背景のボケ具合(ピントの合う範囲)に関係している。

 ざっくりいうと、主な要素は3つ。

 1つは被写体が近くて背景が遠い方が背景がよくボケるし、ボケ具合も大きいということ。

 2つめはレンズのF値。F値の数字が小さい方がピントの合う範囲が狭く(被写界深度が浅く)、前後がボケやすくなる。

 3つめはレンズの焦点距離(あるいは画角とセンサーサイズ)。正確に書くとめんどくさいけど、要するに望遠になるほどボケやすくなるし、同じ画角ならセンサーサイズが大きい方がボケは大きい。逆に焦点距離が短ければ短いほどピントの合う範囲が広くなりボケは小さくなる。

 スマホのカメラは「広角」で、なおかつ「センサーサイズが小さい」のでほっといても広い範囲にピントが合う。だから今までは問題にならなかったのだが、性能が上がり、センサーサイズが大きくなり、レンズのF値も小さくなり、近距離(数10cmとか)撮影時に、背景はそれなりにボケるようになったのである。

 すると、「ここからここまでピントを合わせたいのだけど、どうしてもどちらかがボケちゃう」シーンがたまに出てくる。

 例えばテーブルの料理全体にピントを合わせたいのに、メインディッシにしか合ってなくて後ろの小鉢はボケちゃうとか。

手前のタタキにはピントがあってるけど、後ろの塩はぼけてる

 ジオラマを撮ったとき、記録として全体にピントが来てほしいのだけど、遠くの櫓がボケちゃったりとか。

愛知県の刈谷城のジオラマ。手前の門はくっきり撮れてるけど、背景の本丸はボケちゃってる

 それは「絞り機構」を入れることで解決できる。絞ってやればピントの合う範囲が広く(被写界深度が深く)なるから。

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