GMOの世界ロボット運動会出場、言い出しっぺは新卒1年目の社員? プロジェクト統括までしていた(2/2 ページ)

 それでも、実際の競技は想定と違った。事前に学習させたのは屋外競技場の画像だったが、北京の会場は屋内。レーン脇には明るい広告表示もあり、ロボットがレーンを見失う場面があった。チームは現地で改めてデータを集めてパラメータを調整し、本番ではレーンを認識して走れる状態に仕上げたという。

(記者撮影)

 400mのレースでは、ロボットが転倒して頭部が破損するトラブルも発生した。次のレースまで残された時間は約20分しかない。チームは現地に持ち込んでいた予備部品を使って約10分で修理を終え、そのまま次のレースにも出場させた。

(記者撮影)
頭部が破損したひとみん(記者撮影)

 最終的な成績は、400mが44体中9位タイ、1500mが35体中7位、100mが74体中13位だった。1500mは7分43秒89で完走した。

 優勝には届かなかったが、同社は別の点を強調する。廣本氏によると、上位には大会に向けて走行性能に特化した機体を開発してきたチームが多かった。一方、GMOが使ったのは市販の汎用機であるG1だ。同氏は「汎用機体、市販の機体として挑んだ中では、成績としては1番のタイムを記録できたかなと思っている」と振り返った。

 新卒1年目の社員の提案から始まり、市販機を改造して世界大会に臨み、本番では壊れた機体を10分で直して再び走らせた。廣本氏は大会から得た学びとして、「現場のデータを学習する重要性」と「壊れたときに支える体制」の2点を挙げた。同社は、この経験を今後のヒト型ロボットの社会実装にも生かすとしている。

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