“ほったらかしAI動画編集”を「DaVinci Resolve」で試す これが今のベストチョイスかも(3/3 ページ)
外部ソース・ツールと連携させてみる
ここまではあくまでもDaVinci Resolve内の機能を使っていただけだが、外部のソースやツール・サービスにアクセスできるか試してみた。
まず音楽がつけられるか、である。楽曲のタイプを指定すると、生成AIに走るのかと思ったら、フリー音源サイト「DOVA-SYNDROME」から楽曲を探してきた。ダウンロードするため、外部サイトへのアクセスの許可を求めてきた。
フリー音源サイトは数多くあるが、DOVA-SYNDROMEは以前から筆者がよく利用しており、作品クレジットも入れているので、どこかで筆者とサイトの関連を探してきたのかもしれない。アクセスを許可すると、タイムラインに楽曲が挿入された。ただしフリー素材サイトの音源は、作品に入れて公開する場合には利用ライセンスを人間が確認する必要がある。
冒頭のフェードイン、最後のフェードアウトもAIが設定したものだ。レベルは-20dBで挿入されたが、楽曲がおとなしいため、-15dBに手動で変更した。人が聞いてちょうどいいバランスというのは、やはり人が決めるべきだろう。
続いて、AIにやらせる作業として注目されている、Bロールの生成も試してみた。どんな画像を、と具体的に指示したわけではなく、内容に沿ったものをと指示しただけだ。おそらく文字起こしした文章で内容を把握したのだろう。AIがサンプラーの歴史というテーマに沿った画像を生成し、5秒間で3カット挿入してくれた。カットインではなく、フェードイン・フェードアウトもAIが設定したものだ。
こうして出来上がったタイムラインを、クラウドサービスへアップロードさせる。もともと筆者は「Vimeo」のアカウントがあり、DaVinci Resolve内でも連携している。アップロード先とアップロード名を指定すると、DaVinci Resolveの出力ダイアログを表示させ、そこに必要項目を入力してアップロードしてくれた。
おそらくダイアログのスクリーンショットをAIが撮影し、それを解析してマウスポインタなどを動かしていると思われる。マウスがゆっくり動いている様子も確認できた。
動作としてはゆっくりで、おそらくWindowsならバッチファイル、macOSなら「Automator」によるスクリプトなどで動かしてしまった方が動作は速い。ただしこれらは実際にちゃんと動くか何度も動作検証しなければならないので、バッチなりスクリプトを完成させるまで時間がかかる。その点AIは説明すれば済むし、違うバリエーションの動作も指示できるので、使う意味はあるだろう。なんならAIに投げる定型スクリプト集を作っておいて、そこからコピペするという方法も使える。
これまで3つのAI連携を試してみたが、今のところDaVinci Resolveが一番できることは多い。定型処理だけでなく、ピンポイントでの作業も指示できるので、かなりの作業はAIを通じて行うことができる。最新のGPT-6 Astraが賢くなったということもあり、細かい指示を出さなくても、ある程度動画編集の常識に基づいて自動設定してくれるのは大きい。
慣れた編集者なら、自分で手を動かした方が早い部分もあるだろう。それが好みならそうすればいいだけで、取りあえずコマンドを投げてほっとけば出来上がっているという作業スタイルは、2つの業務を並行してやっているみたいな場合にも有効だ。
バージョン21.1という小さいアップデートに含まれた機能ではあるが、その意義は大きく、他社の取り組みをあっという間に過去のものにしてしまった感がある。
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