小寺信良のIT大作戦

たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す(3/3 ページ)

入眠前にも効果が高い

 次は入眠の際に使用してみた。筆者はそれほど寝つきは悪くない…というか眠くなったらいつでも寝るというタイプなので、もともとそれほど困っていない。

 一方で困っているのが、明け方にトイレのために起きてしまうと、もう窓の外も明るくなってきているしで、そこから寝られなくなってしまうことが多い。そこからの二度寝に苦労するのだ。

 そこでその二度寝のタイミングで、Relaxonic Coverを使用してみた。ベッドにあおむけになった状態で装着する。時間は最長の20分である。アイマスク兼用でもあるので、窓の外が明るくても関係なく遮光できるのは便利だ。20分の間に寝てしまうということはなかったが、かなりうつらうつらした状態までは持ってこれた。

 ただ最後に「終了します」というアナウンスで、ハッと目が覚める。もともと短時間の休憩のための機器なので仕方がないところではあるが、入眠時に使うには、このアナウンスは「あり」「なし」が選べるようにしてほしいところだ。

 20分の長時間使用となると、サウンドスケープは何度かループすることになる。その先頭に戻る際に、最後の1秒ぐらいの短い区間を何度も繰り返すという現象が見られる。音に集中していると、そのループが妙に気になるところである。単に最後をフェードアウトして先頭に戻るだけで良かったのではないか。

 設定した時間が終了する際にはちゃんと音がフェードアウトするので、フェードアウト機能自体は持っているものと思われる。この辺りはアプリ側の機能なので、アップデートで対応できるだろう。

 入眠を助けるデバイスとしては、Sleepisol+は手軽ではある。目をふさがないので、歯磨きしながら使えるといったメリットもある。一方Relaxonic Coverは使用時には何も見えなくなるので、体勢を整えてから使用することになる。ただアイマスク兼用なので、明るくても入眠できるというメリットがある。

 効果の高さという点では、筆者の体にはRelaxonic Coverのアプローチの方が向いているようだ。目の周りをあたためて、眼性疲労をカバーできるという点も、効果が大きいように思う。

 仕事の合間に素早くリフレッシュしたいというビジネスマンには、効果は高いと思われる。ただ、これを使用する場所的な要件がそろっているかは問題となるだろう。周囲は仕事している中、1人だけRelaxonic Coverをつけて休憩するわけにはなかなかいかない。

 職場も、在宅勤務をやめて出社を求めるのであれば、ガッツリ休憩していても大丈夫な場所を整備するなど、科学的根拠に基づく労働環境の整備も求められるところだ。

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ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。

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