ITmedia NEWS >

イーバンク、“脅迫”音声は「偽造」 ライブドアは「間違いない」

» 2004年02月13日 21時27分 公開
[ITmedia]

 ライブドアとイーバンク銀行の提携問題に絡み、ライブドアがイーバンク代表者からのメッセージだとして公開した脅迫めいた音声について、イーバンクは2月13日、「音声は偽造の可能性が極めて高い」とするコメントを発表した。これに対しライブドアは「イーバンクの松尾泰一社長からのメッセージであることは間違いない」とし、さらに“証拠”を示す方針を明らかにした

 イーバンクは「外部の専門機関により、音声は偽造の可能性が極めて高いとの判定が出ている」とし、ライブドアに対し「しかるべき対応について顧問弁護士と協議中」としている。

 これに対しライブドアは、音声が「松尾氏のものであることは間違いない」と断定した上で、偽造の疑いを払拭するため(1)問題の音声と、講演会などでの松尾社長の声が同一人物かどうか複数の専門機関に鑑定を依頼する、(2)会話の一部分をつなぎ合わせたものかどうか確認できるよう、音声が録音された携帯電話から直接留守録を再生している状況を映像ファイルで後日公開する、(3)通話記録を調査し、通話日時を明確にする──とした。「音声ファイルが松尾社長のものではない、と事実を否定するのなら、そうコメントすべきだ」と指摘している。

 両社は2003年10月に提携。ライブドアはイーバンクの筆頭株主となったが、その後方針をめぐって対立。今年に入り、イーバンク側が提携を解消したい意向を明らかにした。ライブドアは2月10日、「イーバンクに対し株主権の行使などを検討している」とした上で、「イーバンク代表者からライブドア取締役の携帯電話に残された」とする脅迫めいた音声メッセージをWebサイトで公開した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.