ITmedia NEWS >

京セラ、シドニー市内全域で利用できるデータ通信サービス

» 2004年03月16日 19時15分 公開
[RBB Today]
RBB Today

 京セラは、シドニー市内で開始されたデータ通信サービス「ワイヤレス・ブロードバンド・システム」向けに基地局と端末を供給した。

 これらの機器は、三菱商事を通じてワイヤレス・ブロードバンド・システムを提供するPersonal Broadband Australia(PBA)に納品された。ここで提供された端末は、ノートPC等で利用するPCMCIAタイプと据え置きで利用するデスクトップタイプの2種類

 ワイヤレス・ブロードバンド・システムは、シドニー市内全域をカバーするデータ通信サービス。米Qualcomm社が提唱する無線通信技術「iBurst」を用いており、京セラの広帯域無線技術と米国ArrayComm社の高速や大容量無線インターネット技術を組み合わせて開発された。サービスの開始当初は最大1Mbpsで、周波数あたりのデータ転送効率が高く、ユーザが同時に接続した場合でも速度を高く保てるのが特徴だ。

 また、2005年には最大2Mbps、2009年頃には最大10Mbpsでサービスを提供する見込みだ。さらにエリアの拡大も進め、数か月後にはメルボルンやブリスベンなどの東部の沿岸都市、2005年にはオーストラリア全土に拡大し、将来的には130万加入をめざしとしている。