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在宅勤務者が増えると複合機が売れる? セキュアなインフラも高ニーズ

» 2004年03月18日 15時15分 公開
[ITmedia]

 ガートナージャパンは3月18日、在宅勤務とIT需要の関係について調べた結果をまとめた。サラリーマンが在宅勤務をすればするほどFAXやコピー機などのドキュメント機器を利用する傾向があり、高速かつ安全なブロードバンドインフラへのニーズも高かった。

 調査は2月に行い、都市部に住むビジネスマンを中心とした固定パネルから716の有効回答を得た。それによると、在宅勤務制度利用者のうち、プリンタ利用者の割合は約9割弱、FAX利用者は約7割で、在宅勤務制度を利用していない人に比べ約1割近く高かった。自宅から直接顧客を訪問する際、プレゼンテーション資料やカタログを持参する必要があるなど、紙ベースの業務が依然として重要なことが浮き彫りになった。複合機利用者の割合は約3割強と、非在宅勤務者の倍近かった。

 ただ顧客情報を個人で管理することには不安が強く、「情報管理面で顧客に不安を与えてしまう」と指摘する声も目立った。同社は「在宅勤務の普及は、安全な通信インフラや機器、サービスへの需要に結びつく」と分析している。

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