フォトエキスポで見つけた“変なデジカメ”
低価格なレンズ交換式一眼レフデジカメ(DSLR)の登場で、いよいよ“銀塩フィルム”からの移行が加速しそうなデジカメの世界。市場の広がりとともにデジカメへのニーズも多様化し、フルマニュアル機やレンジファインダーデジカメなど、“単なる撮影する道具”からもう一歩踏み込んだ“こだわりの製品”が登場し始めている。
フォトエキスポ2004で、そんな“一風変わった”デジカメを探してみた。
写真を知り尽くした会社が“遊ぶ”とこうなります
“世界初のニ眼タイプデジカメ”として3月5日に発表された「MiniDigi」。独Rollei Fototechnic製ニ眼レフカメラの名機「ローライフレックス」を模して、49(幅)×73(高さ)×45(奥行き)ミリの手のひらサイズにミニチュア化した“変なデジカメ”だ。
フォトエキスポでMiniDigiを紹介していたのは、駒村商会。ホースマンや大・中判カメラなどプロ/ハイアマチュア向け写真機材を長年手がける“写真”を知り尽くした会社だけに、この“なんちゃってローライ”もこだわりの製品となっている。
200万画素のCOMSセンサーを搭載するが、記録サイズは1280×1280/640×640ピクセルと6×6判を使うローライと同じ正方形の画像が撮影できる。「二眼タイプの縦長スタイルでコンパクトに仕上げるため、記録メディアはSDメモリーカードを使用し、電池は小型のリチウム電池(CR2)を採用した」(同社)
“四角い箱の中を上からのぞき込む”というアナログ二眼レフの撮影スタイルまで模しており、上部に備えた液晶ディスプレイ(1.1インチ)はウエストレベルファインダーとして使用可能。小型軽量ボディなので、専用ストラップで首に下げたまま撮影することもできる。
しかも、右手側についたクランクを回すことでシャッターチャージが行われるというギミックも装備。ただし二眼のうち、上のレンズはダミーとなっており、二眼レフの光学システムまでを再現しているわけではないのは残念なところ。
「エプソンのレンジファインダー機の例もありますし、この際、“本物のローライデジタル”を作ってみませんか?」と担当者に提案したところ、「中判サイズの撮像素子だけでも数十万円になってしまうのでムリでしょう。やりたいですけどね」との返事。3万9800円で5月21日に発売するMiniDigiが大ヒットすれば、可能性も出てくる?
ようやく登場?超望遠デジカメ
昨年のフォトエキスポ記事でも取り上げた興和の超望遠デジカメスコープ「TD-1」。当時、「遅くても(2003年)8月までには発売したい」としていた製品だが、仕様変更などに手間取って商品化が遅れに遅れ、とうとう今回、2年連続してフォトエキスポ参考出展となった“変なデジカメ”だ。
1/2.5インチ有効314万画素のCCDを採用。75-225ミり(F2.8-F4)のズームレンズは、35ミリ判換算で450-1350ミリの超望遠が楽しめる。昨年試作モデルからの大きな変更点は液晶ディスプレイ。画面サイズを1.6インチから1.8インチに大型化したほか、再生時だけでなく撮影時も拡大表示(最大4倍)ができる機能を装備。超望遠撮影で難しいピント合わせを、大きな液晶画面でも確認することが可能になった。
6月中に発売する予定で、価格は20万円前後。ネット上の掲示板では「開発を断念したのでは」との声もあがっていた製品だけに、期待が高まる。ただ、発売日を聞いたある来場者からは「去年もそんなようなこと言っていたよねー」とキツイ一言も。
Foveon搭載機と格安デジカメ――Plaloid
日本ポラロイドのブースでは、PMA 2004でお披露目したFoveon X3センサー搭載のコンパクト機「Plaloid X530」を参考出展していた。
光の3原色を一つの画素で取り込むFoveon X3は、これまでの撮像素子にはできなかった画作りの可能性が期待されている。展示していたのはPMA同様モックアップで、Foveon X3の画像を確認することはできなかったが、ブース担当者によると6~7月には日本でも発売するとのこと。価格は未定だが、PMAで明かされた米国価格が399ドルなので4万5000円前後といったところか。
また、イオンの9980円デジカメに続く低価格機として、320万画素CMOSセンサーを搭載した単焦点デジカメ「PDC 2070」を4月から発売するという。
9980円デジカメからの変更点は、撮像素子の高画素化(210万画素から320万画素)と液晶ディスプレイのTFT化、記録メディアの変更(スマートメディアからSDメモリーカード)など。価格は1万2800円とコストパフォーマンスの高さも折り紙付き。今回はイオン以外の販売チャンネルを使うという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
2
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
3
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
4
「お前らの作品は所詮コピーだ」――富野由悠季さん、プロ論を語る
-
5
GMO、不正取引の被害額を補償へ 見舞金5000円も 「お名前.com」FX用VPSへのサイバー攻撃で
-
6
コミックシーモア、流出は最大約420万件に メールアドレスや生年月日など 不正アクセスの経路特定・遮断は完了
-
7
GMO、「能動的サイバー防御」発動を政府に要請 「お名前.com」FX用VPSへの攻撃で
-
8
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
-
9
「お名前.com」 のFX自動売買VPS、不正アクセスで金銭被害か 「600万円の損失」「55万円なくなった」……報告相次ぐ
-
10
タイムズカー、3000円の見舞金支払いへ 免許証画像漏えいの146万件対象 55億円の特損計上
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR