米IBMは4月7日、インドのビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)企業であるDaksh eServicesを買収する計画を明らかにした。
Dakshはインド最大手の独立系BPO企業の1社。米Amazon.comなど世界各国の企業に対し、顧客対応、テクニカルサポート、バックオフィス移行処理などのサービスを提供している。インド国内のほか、フィリピンのマニラにもBPO施設を設置している。
IBMはDakshにより、さまざまな業界の顧客に向けたCRMとバックオフィスサービスの提供能力を拡大したい考え。
IBMがインドから低コストのサービスを提供しようとするのは今回が初めてではない。バンガロールのIBM子会社は9000人の従業員を擁し、IBMとその顧客向けのソフトウェア開発に当たっている。
Gartner India Research and Advisory Servicesのアナリスト、ラビンドラ・ダタール氏は、IBMがDakshを買収すれば、インドのBPO業界はさらに統合が進むことになると指摘する。「インドで成功しているBPO企業は海外進出を望んでいるが、そのためにはブランド、マーケティング、財務の面で大手の多国籍企業かインド国内の大企業の助けが必要となる。IBMのDaksh買収も、そのケースだ」と同氏。
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