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NEC、動画を安定配信できるサーバ自律制御システム

» 2004年04月21日 20時22分 公開
[ITmedia]

 NECは4月21日、ブロードバンド映像配信サービス事業者が、大量の映像コンテンツを安定配信できる「コンテンツ配置自律制御システム」を開発したと発表した。

 従来のコンテンツ配信ネットワークでは、オペレーターが各コンテンツをサーバに配置していたため、更新や削除を頻繁に行うのが難しい。削除待ちの不要コンテンツがサーバを占領したり、新コンテンツが十分な台数のサーバに配置されないことも安定配信を妨げていた。

 新システムでは、サーバが自動でコンテンツ配置を制御するのが特徴で、10万件のコンテンツの配置を毎時間更新できるとしている。各コンテンツの現在の配置と視聴実績を複数サーバにわたって管理し、追加配置の要・不要を判断するため、容量を効率よく使った最適な配置が可能だという。

 また、配置制御方針をスクリプト化する技術も開発した。「コンテンツの人気が高まるのに合わせてより多くのサーバに配置する」「キャンペーン期間中は全サーバに配置、終了後には全て削除する」などといった制御方針を複数のコンテンツに繰り返し適用できる。

 同社のCDNサービス「StreamPro」の拡張機能として製品化を目指す。

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