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Red Hat、クライアントOS戦略発表

» 2004年05月06日 08時41分 公開
[ITmedia]

 Linuxデュストリビューター最大手の米Red Hatは5月4日、同社の新たなクライアントOS戦略に基づく初の製品としてデスクトップ向けのLinux「Red Hat Desktop」を発表した。

 同社ではRed Hat Desktopについて、政府機関、学術機関、企業のIT部門をターゲットとしたセキュアで管理性の高い製品だと説明。オープンソースの電子メールクライアント「Evolution」、Mozillaブラウザ、オフィススイートの「OpenOffice.org 1.1」などを組み込んで生産性を高めたとしている。

 Red HatはクライアントOS分野に攻め入る長期戦略の下、今後、VMware、RealNetworks、Macromedia、Adobe、Citrixなどのパートナー企業と協力して生産性と互換性の向上を目指す意向。

 Red Hat Desktopは10または50ユニットのパッケージ製品が用意され、Red Hat Network Proxy ServerまたはSatellite Serverが組み込まれる。これによって複数のクライアントを導入して同時に管理することが可能になるとしている。

 Red Hatのマシュー・ズーリック会長兼CEOは同日ロンドンで開いた記者会見で長期的なクライアント戦略について説明、同社のクライアント戦略は、ハイテク業界で革新を促すために、選択肢を提供する必要性から生まれていると語っている。

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